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449/450/451鞍目 合宿? [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-02(Mon) 合同クラス  通算449/450/451鞍目
■春休みなので、平日昼間でもジュニアの姿を見かける。
冗談の範囲内で「オバさんの我々も乗馬合宿するのはどうだろうか」
「朝早くから夜まで馬に乗り続けて、さらなる向上をめざしてみては」と
仲間内で盛り上がる。
これに触発されたわけではないが、3鞍乗ることになった。
速歩で乗る時間がいつも以上に多かったせいか、首の後から肩にかけてが筋肉痛。
首をガクガクさせて正反撞をとっているからか…かっこ悪い…
■ひと鞍目は【チャンドラ・グプタ】がお相手。
【とら】【霧丸】【山桜】と4騎部班。
なんとビギナークラスの方々と合同クラスである。
超激重の【とら】やビギナーを後ろにした部班先頭だったので、
とにかくゆっくり走ることを心がける。
いまだ推進が下手クソな私は詰めた速歩ができるわけもなく、
「ゆっくり」が【グプタ】のやる気を削ぐだけになってしまった。
ああ、動かない馬に乗るのは気持ち悪い!
■後半は、初級とビギナーに分かれて練習。
【グプタ】の右駆歩を出すことができるかが、最大の焦点。
「駆歩〜」と声がかかっただけで外を向いて逃げ、出ても内側に切れ込むような右駆歩に私が乗れるのだろうか?
不安をよそに、駆歩が出る。
【グプタ】担当のごんちゃん先生の
「内方脚でグイイと支えてあげれば走れるんです」という言葉を思い出して、
右肩を押し出すように脚に力を込める。
すると不思議なことに、ガツンガツンと振り落とされそうな駆歩ではなく
揺れない楽な駆歩が続く。
わーお、すごい!
速歩に落ちて再発進するときには、いつもの外側に首を向ける逃げの体勢。
「いったん常歩に落として、はい!すぐに駆歩」
ええっ?ここですぐに駆歩出せって?
「もちぇさんの体勢が整わないうちに号令をかけていると思いますが、
あのタイミングは
馬が『次は何をしたらいいんだろう』とふと思っている時なんです」
「人の体勢が整うのを待っていると、
馬も常歩でいいんだとそのつもりで動いているので駆歩合図が伝わり難いんです」
なんと!馬の運動恒常性が崩れた瞬間を狙って扶助を出すということなのか!
すごく論理的な説明。
これまで駆歩が怖かった時には、
自分の気持ちや体勢が整わないうちに駆歩発進の合図を送るなんて
どうしたって不可能だった。
「駆歩でも大丈夫」と思えるようになって、ようやくできることなのだ。
馬の「次はどうすればいいの?」という気配に
自分で気がつけるようにならなくては。
現段階では、4%先生に言われてもわからない状態なのだから。

■ふた鞍目は【毒うま】君と駆歩クラスにお邪魔する。
【山桜】と【ヴィーヴルロア】と3騎部班で、ごんちゃん先生のレッスン。
■実は【毒うま】のドレサージュアリーナ長蹄跡での駆歩は、
必ずターボがかかってちょっとビビる。
小さな馬場での練習の方が安心できるのである。
■【毒うま】くんは本当によくやってくれる。
手綱がきついと加速したり首をあげる癖のある彼が、
ゆっくりゆっくり走ろうとしてくれる。
私の方も、ゆっくりにしたくても脚は使う。
手綱の合図は、拳を握るのを一瞬だけにして
少しでもスピードが落ちたらそれでリリース再度合図という流れを厳守。
騎手の姿勢はバランスバックぎみ。
手綱は長くならないようしっかり持って、肘が腰の脇にくる姿勢を保持。
馬がきつそうだなと感じたら、拳を前に差し出すつもりで緩めてみる。
と、これまでに学んだ〈【毒うま】君傾向と対策〉の実践に努める。
■駆歩からのスムースな下方移行をメインに練習する。
【山桜】などに比べると、
下方移行のための手綱の合図に一瞬抵抗する感じがあって、ひと呼吸移行が遅れる。
そこを止まらないとさらに手綱を強く使うと加速したり首を上げたりするので、
こちらも「わかった?」と我慢して待っているとホッとしたように移行してくれる。
移行すべきタイミングにあわせて早めにやり取りしてあげれば、
いいのだということがわかった。
■速歩からの停止や速歩発進などもスムースにいく。
手綱での細やかなやり取りを【毒うま】くんに教えてもらった。
■GWの部内競技会に向けてクラブをあげての練習が再び始まるらしい。
今度は【毒うま】くんや【グプタ】などのちょっと難しいお馬さんに教えてもらいながら、さらなる精進に励まなければならない。

■そして3鞍目。
ふたたび【チャンドラ・グプタ】に乗せてもらって、
【アエラス】【毒うま】【山桜】の4騎部班での4%先生合同レッスン。
■午前中と違って速度制限が解除されたので、私も【グプタ】ものびのび。
やはりある程度大きく動くと乗り心地も良くなって、図形運動もスムースになる。
■反撞の小さい【グプタ】なので、準備運動が終わるとほとんど速歩。
座骨がぶれずに鞍についていると脚が自由に使えるということを時間する。
ことさら力を入れなくても、
馬の動きにあわせて膝下がトントントントンと馬体をたたいてくれる。
だから、脚を入れるときはその動きを大きくしてあげればいいだけ。
20×60mの馬場を斜めに手前かえして斜線歩度を伸ばすのも、
先頭の【アエラス】に従って【グプタ】は大きく動いてくれる。
かつては歩度が伸びればアワワと鞍から転げ落ちそうになったのだが、
騎座が安定しているとかえって気持ちよい。
【グプタ】の速歩だからか…
■ひと鞍目のつまったような動きとは比べようもないほど、のびのび楽しくできた速歩だったが、駆歩は逆。
今度はなかなか発進がスムースにいかず、巻き乗りをしてその出口の手前から出すやり方で乗り切った。
駆歩は午前中の方が気持ちよく乗れたのだが、
それはそれなりの理由があってなのだろうが自分ではよくわからない。

■同じ馬にふた鞍乗せてもらったり、自分が乗った後に別の人が乗っている様子を見て、
ひと鞍というのは一期一会なのだと実感した。
決して同じようなレッスンにはならない。
その時のすべての状況がからみ合って、そのひと鞍が出来上がる。
だから、どんな馬に乗せてもらうときでも
先入観をもったり惰性で乗ってはいけないのだ。
また他人をうらやんだりしてもダメ。
〈今の自分が今の状況でこの馬に乗る〉ことからしか学べない。
そのひと時にどれだけ真剣に関われるかがなのだと思う。


452/453鞍目 だめだ〜 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-04(Wed) 合同/初級クラス123 通算452/453鞍目
■月曜日の3鞍騎乗の後遺症がまだ残っている。
首の裏から肩にかけての筋肉痛と足の付け根の違和感。
■ひと鞍目は【ベルベット・シート】がお相手をしてくれて、2騎部班。
【ベル】はいつも通り重い。
「馬も人も楽になるところを探さなければ」と思うが最後までうまくいかない。
必死になって脚を入れているそばで、
「やればやるほど馬の邪魔しているじゃないの」と心の中の声が聞こえる。
どうすればいいんだろう?と悩んだまま終わる。
■ふた鞍目は【山桜】
これで楽に動かせるとホッとするが、現実は厳しかった。
部班の相方が中級クラスの【アエラス】なので、3課目の速歩パートの練習や
駆歩の下方移行の練習になる。
■延々とつづく速歩だが、股関節がギシギシいってすぐ鐙が外れてしまう。
特に左側がひどい。
4%先生は〈拳を静かにおいておくこと〉と
だんだん後ろに倒れてくる〈姿勢をまっすぐにすること〉を要求するが、
どんどん姿勢が崩れてきてできない。
■駆歩でも内側に入り込んできてしまう。
がっくり…
無理して乗ってもいいことないのかなあ。

■競技会のDVDをいただいた。
クラブから参加した人馬すべてが写っていて、センスよく編集されている。
こんなにすばらしい記録をいただけるなんて感激である。
さすがみなさんお上手。
自らの騎乗姿を見て、
4%先生が〈きちんと座れること、拳を静定すること〉と重点項目にあげるのがよーくわかった。
それ以外にないのだ。まずこれを直さないことには次のステップ云々ではない。
それでも、以前のぐらぐらふらふら騎乗姿に比べれば、それなりに進歩しているのだが。
あ〜もっと上手になりたい! 
純粋にそう思う。


454/455鞍目 そのまんま駆歩 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-06(Fri) 初級クラス124/125 通算454/455鞍目
■4月になっていきなり寒くなり、
満開の桜を見ても春爛漫というのどかな気分になれない。
昨日が−1℃今日の最低気温が4℃なんて、
冬をもう一度楽しみなさいと言われているようなもの。
体調を崩す馬たちもいて心配になる。
■昨日はクラブが臨時休業。
なんと丸一日テレビドラマの撮影があったのだ。
お気楽にもロケ風景をのぞきにいくと、ものすごい大所帯。
こんなにも人や器材が集まって馬たちは驚くのではと心配したが平気だったらしい。
【霧丸】や【山桜】などが画面に登場する予定。
先生たちの控え室に「厩務員控室」なんて古めかしい看板がかかっていたり、
消火栓を示すポールに「よちよち乗馬クラブ」と貼付けてあったり…かなり本格的なドラマ仕様。
わが家にはテレビがないので、放送される土曜の夜は誰かの家にお邪魔しないといけない。

■本日は【山桜】にお相手を願う。
(俳優さんたちが演技している背景でパカパカと軽速歩で回っていたのが、彼です)
【毒うま】【チャンドラ・グプタ】と3騎部班でレッスンとなる。
■競技会のDVDで拳が上下しているのが恥ずかしくなった私は、
4%先生の「鞍の前を軽くつかんで、馬の動きに合わせて自分の肘が開閉する感じを実感してみて」とおっしゃることの重大性に今更ながら気がついた。
「ああ、動かさないようにと思っても動いているんだ」
「『〜しないように』という注意のかわりに、肘の動きに注目しろという具体的なアドバイスを下さっていたのだ」と意図を語らない男の真意を悟って脱帽した。
■とにかく小指が常に鞍に触れているように肘関節の方が開閉するよう心がけ、
水の入ったボールを抱えているつもりでいる。
「馬の口から肘までが一直線になるつもりで」と声がかかる。
これも腕が脱力していればいいというものではなくて、
肘の位置を意識していないとだめだ。
■「手綱で自分の身体を支えないように」
「速歩が安定してきたら拳を馬の方に差し出してみて、はい、元の位置へ」と
拳を自由に動かせるようにエクセサイズをする。
■レッスンの後半は、2課目経路を回る練習。
「隅角きちんと」「3湾曲は蹄跡まで出て」と厳しいご指摘が降り注ぐ。
いったん「経路を回る」という言葉が出たら、決して適当にやってはいけないのだと
再認識させられる。
だが、速歩に乗れない。
どろんどろんと馬上で暴れて、鐙は外れるし拳は地震計の針のように上下する。
ああ、どれだけ【山桜】の邪魔してるんだろう…

■今日は無理せずにひと鞍でやめておこうと思っていたのだが、
「乗らないんですか? 今度は【ヴィーヴロワ】でいきましょう」と
お誘いがあると「うわっ♡乗せて下さい」と飛びついてしまう。
■ふた鞍目は【ヴィーヴ】にお相手願って中級クラスの方々と3騎部班。
【アエラス】と【とら】ちゃんが一緒。
■重いと言われる【ヴィーヴ】だが、ちゃんと動いてくれる。
蹄跡を歩く時には、後肢の動きが感じられてずわっずわっと押し出されるのだが
隅角通過や巻き乗りになるとちまちまとした肢運びになる。
こうもリズムが違うと回転の扶助がなっていないということがよーくわかる。
どんな運動でも一定のリズムでというのは難しい。
■「もちぇさんは手綱ブラブラで軽速歩しましょう」
「手綱につかまらないバランスがとれるようにね」
大好きなエクセサイズなので張り切って【ヴィーヴ】とジョギングするが、
馬場奥の水溜まり地帯でリズムが崩れる。
遅くなって内側に切れ込んでくる。
そこで脚を強めに使うと、なんと今日の私は拍車をつけていたのだった。
ちょうどスピードが落ちておっとと前傾して脚が後ろに流れた所で拍車。
馬がビュンと加速。
手前を換えて鞭を持ち替えたら、ビュンと加速。
そうだった【ヴィーヴ】は調教されたことをきちんと実行する馬だし、扶助には敏感に反応する馬だった。
拍車や鞭はもっと気を配って使わなくてはと反省させられた。
「脚はふくらはぎの上の方を使うように心がけましょう」と4%先生のひと言。
■レッスンの後半は、駆歩で蹄跡と20m輪乗りの練習。
ただし中級の方と一緒なので、各個にそれぞれのタイミングで輪乗りに入るのだ。
駆歩でそれぞれが自由に動くなんて信じられない。
【ヴィーヴ】なので安心感があり輪乗りに飛び込んでいけるが、
これが【ベル】や【毒うま】くんだったらきっと制御不能になるかもと不安になり動きがとれなかっただろうな。
それにしても、いつも感じるのだが【ヴィーヴ】の駆歩は乗りやすい。
右手前の長蹄跡を走っている時、
「ああ楽だ〜楽に乗れている」と心底思った。
どこにも力を入れずにそのまま乗っていられる。
こういう駆歩をしたかったのだ。
■最後に中級の方々は、3課目の半巻きから反対駆歩のパート練習。
私は蹄跡から斜めに手前を換えて、X点から下方移行の練習。
【ヴィーヴ】とは初めてやるパートなのだが、思ったより扶助に敏感に反応してくれるので驚いた。
なんだか嬉しくなった。

■ところで、よき思い出の品としていただいたDVDだが、
これは実に利用価値の高いものであることが判明した。
■競技会のDVDには同じ場所から撮った我がクラブの参加者全員の映像が入っている。
同じ経路を下手くそな私やベテランの方まで見比べることができるのだ。
とりあえず4%先生と私の2課目経路の映像をスローモーションでじっくり比べて検討してみる。
4%先生は、当たり前だが拳も揺れず騎座も浮いていない。
馬の後躯の動きと人の動きがマッチしている。
私の場合、拳の上下が目立つと共に上半身の不安定さが目立つ。
特に馬の上への動きで持ち上げられて、落ちてくる瞬間が無防備。
そのままどさりと落ちてくるので馬の次の上への動きと衝突してしまう。
ふつうの再生スピードで見ている時は何も感じないのだが、コマ落としで見ていると
人と馬の上下動がぶつかる衝撃の瞬間がよく分かる。
そしてこの衝撃で上半身がぶれて、さらに次の動きに取り残されているのが丸わかり。
これではいくら脚をつかっても馬が前に進む力を邪魔しているだけではないか!
これが4%先生だと上下動がぶつからないのだ。
下に落ちる時に腹筋を緊張させて次の上向きの動きに備えているように見える。
〈馬と同じように動け〉〈座骨で前へ前へと動け〉というのは、この次への動きを意識して行うことなのか?
さらに拳に関しては、私は腕に緊張感がないのだ。
動かさないようにと思うあまり脱力してしまっていて、身体と一緒に揺れている。
先生は胸から腕にかけて筋肉を使っていますという緊張感がある。
うーん、スローモーションでの見比べはいろいろ新しい発見があって面白い。
背中の使い方や軸のブレ等、観察のポイントは沢山ある。
今度は4%先生をお招きして合同でビデオ検討会を開けると勉強になるのだが。


456/457鞍目 /お互い我慢 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-09(Mon) 初級クラス126/ Enjoy Riding 通算456/457鞍目
■新年度を実感する。
近所のお子さんが入学式に出かける姿を見かけると、
私の乗馬も惰性ではなく心機一転取り組まなければと思う。
■寒気が入り込む影響でにわか雨の多い昨今。
うえ〜、今日も田んぼ状態の馬場。
革長靴を履きたのだが、泥の中を歩くとひどく汚れるのが気がかり。
■本日も【山桜】にお相手を願って4%先生のひとりレッスン。
馬場に出る前に「GWのホースショーは2課目でますね」とYesを前提とした御下問。
そうだ、今日が4週間前にあたるから本格的な練習が始まるのだ。
「ジムカーナもね?」と訊かれると「あっ、はい」と一瞬たらめう。
今度はダチョウの羽根でもつけて走ろうかな…タイムでは勝負にならないから、
アーティスティックポイントを稼ぐ所存。
■レッスンは〈拳を動かさないようになりたい〉が焦点。
教官の方から注意されるのが常だが、今日は自分から何とかしたい旨を申し出てみる。
「競技会のDVDを見たら、あまりのひどさにガックリしてしまいました」
「これが直らなければ後はないと思いまして…」
4%先生には(いつも注意していることがようやくわかったか)という気持ちだろうが、
「競技会に出て自分の課題を見つけてくるのはいいことですよね」とほんわか受け止めてもらう。
■とにかく教える側の〈こうしてほしい〉と教わる側の〈こうしたい〉が一致しないと効果がないし、
レッスンの意図も言語化して明確にしないと、憶測や期待だけで終わってしまう。
教官の意図を「私はこう理解しています」「私もその目標を共有してます」と
自分の方からなるべくリアルタイムで言葉にしたいと思うようになった。
(ブログに書いているだけでは円滑なコミュニケーションとは言い難い)
とは言え、分不相応な申し出をしても、
〈お客さんを楽しませること〉を営業の第一としているクラブでは、
決して「あんたには無理」とは言わない。
馬を即席で調整してでも〈仰せのとおり〉やってくれようとする姿を見ていると、
あれこれ注文を出す人の危うさにも気がつく。
クラブの配馬どおりレッスンの指示通り、黙って楽しく乗っている方が摩擦がなくていいとも思える。
乗馬クラブって教育施設ではないが単なる娯楽施設でもない。
上達したいという学習ニーズにどうやって応えているんだろうか?
学校とは違うから到達目標に向けてシステマティックに管理するわけではない。
師匠と弟子のように上下関係の中で全存在をぶつけ合うほど生々しくもない。
「もっとうまくなりたい」という我がこの情念をどう扱えばいいのか、悩むところである。
■拳を動かさないためには「手綱に頼らないで乗れるようになる」が最短のコースらしい。
手綱をブラブラのままで軽速歩するエクセサイズ。
単にエッホエッホと走ることを楽しむだけではなくて、手綱に頼らないときの脚の位置や鐙の踏む方を覚えておく。
両手前で蹄跡行進をしたら少しずつ手綱を短くしていく。
「急に短くしたらダメですよ」
完全に弛んでいる分はすぐに短くできるが馬の口が遠い分は少しずつ。
この違いがはっきり区別できていない私は勢い余ってぐいと馬の口を引いているらしい。
「隅角や巻き乗りで内方姿勢をとらせると馬が近くに来ますからね」
「そういう時を狙って短くしていきましょう」と4%先生がアドバイスを下さる。
ああ【ベル】なら芸術的な内方姿勢をとってくれて手綱を短くするのが楽なんだよね〜と他の馬の事を思い出す。
「手綱のマークは4番目ですよ」
見ると5番目が手の中にある。
カーブで内方脚をグイと使って馬の首を呼び寄せる。
「外方を弛ませないで!」と4%先生の声。
外方の拳を立てて小指薬指を緊張させるが、足りないらしい。
「肘を少し後ろに引いて」
手綱を引くニュアンスではなくより強固な張力をかけるために肘に意識を集める。
ふう、かなり努力しないと4番目まで短くできない。
■馬の姿勢が整った所で速歩。
手綱に頼らない軽速歩で意識した鐙やふくらはぎの感覚が同じようにできるために、
あれこれ姿勢を調整する。
〈後ろに倒れすぎないように〉腹筋を意識するとか、
〈馬と人の上下動がぶつからないよう〉座骨のウサギ跳び頑張るとか。
なんとか鐙を踏んでいる感覚を維持して、拳の小指が鞍に触れている感触もある。
「今の感じでなかなかいいと思いますよ」と私の努力を認めていただくコメント。
「じゃあね手綱に頼らない騎乗を覚えるために、
1,2,3と内方の拳を馬の口の方に差し出して、そしてそっと元に戻すというのを
やってみましょうか」
速歩しながら内方拳をゆずって戻すを何度か繰り返す。
「はい、それでいいです」とエクセサイズは終わったのだが、
私は自分の拳が段々自由になってくるのが面白くてたまらない。
つまり、走りながら握ったり引いたり譲ったりと
馬の口に意味不明のモースル信号が送れちゃうのだ。
向こうからトラックが走ってきて【山桜】がピピッと緊張するそぶりが見えると
内側の拳を「タッタータタッ」とやって「はい、気にしない」と伝えているつもりになってしまう。
「本当はこんなことして大丈夫なんだろうか?」と心配になる一方でつい遊んでしまう。
4%先生は気がついてはいないだろうな。
■駆歩でも、3完歩分内方拳を前に差し出して静かに拳を戻す練習をする。
ところが馬場一周して短蹄跡に入る所で姿勢を崩して速歩に落ちてしまう。
何度やっても速歩に落ちてしまう。
「どうしても私の方が先に行きたがるのよね」とひとり言のようにつぶやくと、
「そうなんですよね」と4%先生が応じる。
「隅角や短蹄跡に入って駆歩が遅くなると、もちぇさんは前傾がちになる」
「長蹄跡のスピードに乗ったままで行こうしてるんでしょうね」と解析して下る。
(いやあ4%先生、私の自己分析と一致した見解ですな)
どちらともなく、
「遅くなったら後ろでじっとしていればいいんです」
「そのまま前に行こうとしないで我慢すること」と次にやるべきことが見えてきた。
もう一度トライ。
隅角を回って短蹄跡に入ったとたん減速する【山桜】
そのまま前に振り切ってしまいそうな所をグッとこらえるけれど、さらに前がつまって速歩に落ちる。
「我慢できないくらいに遅くなったら、すかさず鞭を使えばいいのだから」と4%先生。
「そうか、我慢ばかりしてなくてもいいんですね」
「早く走れって伝えていいんだ」と納得する私。
(4%先生はここ最近「蹴ってもいいから、脚使って」という駆歩の推進方法を私に言わなくなった。
「鞭を使って前に出せ」と言う。
きっと脚を使うことでバランスを崩すよりはと考えての声かけだと思われる。)
■今度こそは先に行かずに馬と一緒に走りたいと再々挑戦する。
隅角で遅くなるところで、がまん
勢いに乗って前に振り切れそうなところを腹筋背筋使ってぐっと後ろでこらえる。
でも、そこで遅くなっては困るのでちょと鞭を振る。
あれ〜、らく
すいすいと駆歩が続く。
「やった〜できた」「【山桜】ありがとうね」
「そうか!我慢しっぱなしでなくていいんだ」
「こっちがちょっと我慢すれば、馬も楽になるからちゃんと走れるんだ」
「お互い少しずつ譲り合えば、両方とも幸せになれるってやつね」と浮かれ叫んでいると、
「そうなんですよ」「そうです、わかってもらえました?」と4%先生も喜んで下さる。
ここまで劇的に〈乗馬の奥義〉を学べるのは【山桜】先生のおかげでもある。
■最後は、2課目経路。
元気よく速歩させようとするとやっぱり拳が地震計の針になる。
人がもっと大きなうさぎ跳びを継続してできるようにならないと、
力が抜けた時点で人馬の上下動が激突して前に進めなくなる。
常歩でいい気になって手綱を伸ばしていたら、手綱を持ち直す時間が足りなくなる予感。
「そこの隅角を深く入って!」
「そこで時間を稼いで手綱を持ち直ししましょう」
隅に押し込むつもりで隅角をまわる。
ん〜? ちょっと短蹄跡中央までの準備があやふやだったかな…
その後の右手前駆歩が輪乗りからふらついて速歩に落ちる。 ここは捨て!
左手前の心準備をしっかりする。こちらはスムース。
「長蹄跡駆歩は鞭を使ってもいいから」と言われるが、
脚だけでもグワーングワーンと走ってくれる。気持ちいい。
残りのパートは特に問題なく、速歩も元気よく走ってくれた。
講評は「隅角がしっかり回れるようになってきたかな」
「歩度を伸ばす所はその前の隅角でしっかり縮めておくこと、
そうすれば馬は伸びようとしますから」
「斜線や長蹄跡来てから推進の合図をしてもそれほど効果はないんです」
しかり!
ただDVDを見る限りでは、縮めようとしているつもりが単なる減速になっていただけという
情けなさも露呈しているので、
脚を使いながら手綱をコントロールする所は練習せんとあかん。
2課目ってやればやる程、奥が深い。
「あとは、馬が大きく動いた時についていけるように」
ほえ〜、歩幅が120~200cmの座骨うさぎ跳びができるよう腹筋背筋を鍛えないと…
あと1ヶ月でどこまでできるのだろう。

■ふた鞍目は、夢の中に出てきた白馬【ヴィーヴロワ】
ワインレッドのゼッケンや黒い馬具が白に映えて、夢の中の通り美しい。
乗り心地や扶助に対する反応がとても良くて、乗れることが楽しく嬉しい。
■ひと鞍目とは打って変わって、今シーズン初のジムカーナの練習をすることになった。
【山桜】と2騎部班。
横木を跨いだり2つのコーンを8の字に巻いたりして楽しんでいた所、
天にわかにかき曇り、冷たい風がザワーと吹き付けてきたと思ったら雷鳴。
白い雹の粒も落ちてきた。
怖がりの馬もいる中で「これは怪しい雲行き」「あらあ、どうしましょ」と天を仰ぐ。
4%先生が「これでは無理ですね、今日はこれで終わりにしましょう」
「降りられるところで降りましょう」と即時撤退を決断。
馬をひいて馬繋場まで帰ってきたところで、ものすごい豪雨となる。
空気の温度が急に下がって雷も鳴り響く。
素晴らしいタイミングの撤退だった。
おかげで人馬ともに濡れずにすんだ。
【ヴィーヴ】の駆歩ができなかったことが寂しいけれど、まあいたしかたない。


458/459鞍目 伸びてちゃダメ [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-11(Thr) 復習レッスン/初級レッスン127 通算458/459鞍目
■乗馬を始めた頃、30鞍乗った人がすごい先輩に見えたし、
50鞍乗った人はさすが上手だと尊敬した。
100鞍以上乗っている人は雲の上の存在だった。
ところが、気がつけば自分は500鞍に手が届くところに来ている。
お若い方の50鞍と変わらぬ下手さかげん。
騎乗数は技術の程度ではなく、費やした時間とお金の指標にしかならぬ。
「こんなことしていていいのだろうか?」とつぶやいてみる。
「あっ、わかった」「あっできた!」と喜んでみても、次の日にはできない。
同じ注意をまたされる。
がっくり…
■ひと鞍目は【ヴィーヴロワ】でごんちゃん先生のレッスン。
【山桜】に乗った駆歩クラスの方と2騎部班。
朝一番の【ヴィーヴ】はゴチゴチとした乗り心地。
「じゃあまずは、手綱を伸ばして軽速歩しましょう」と先生の指示。
スピードはあるがなんだかズタズタした感じで、いつまでたってもすうーとした動きにならない。
「ああ、これが重いと言われるゆえんか…」と納得する。
そこに来て「もちぇさんは手綱を伸ばしたまま駆歩!」と号令がかかる。
「うっそ?! 手綱伸ばしたまま駆歩出したことない、な〜い」と驚く。
案の定、出ません。 
というより「この状態のままでは駆歩でない」ということだけはよく分かる。
手綱を短くして、即席で脚使ってエンジンの回転数を上げても駆歩は出ない。
なんとなくわかるのだ、いま【ヴィーヴ】は伸びた状態だから合図しても彼だって動けない。
どうしたらいいんだろう?
すると「元気よく軽速歩しましょ」「巻き乗り」と気分一新する指示。
そうだよね、馬を近くまで呼び寄せないと思い通り動かせないってことか。
【山桜】に先導してもらって、肩鞭ピシッと使ってようやく駆歩が出る。
駆歩も速歩に落ちやすいが、どうにか駆歩で斜めに手前を換えなどができるようになる。
■それ以降の速歩からは【ヴィーヴ】の伸びやかで気持ちのいい走りになる。
「そうそう、この感じ」
速歩で座っているのも楽、運動も楽にできるようになる。
■馬の体がほぐれてよく動くようになって、
馬が脚に反応して前にでてハミに向ってくれて、私の近くに来てくれるようになれば、
乗り心地も良くて思い通りに動いてくれる。 と、教科書に書いてありそうな一連の流れ。
45分かけて【ヴィーヴ】先生に教えていただきました。
でも、最後の3分にようやく「気持ちのいい走りだ〜♪」だと寂しい。
先生の指示をぼーと待たずに
自分自身で考えて、馬を元気よく動かしたり手綱のコンタクトをとったりできるようにならんとなあ。
まあ、そのために「駆歩がでない」とか「速歩に乗れない」とかの苦い経験をつんで
どうやって推進するか、どうやってコンタクトとるかを学んでいるんだと思う。
表面上は、駆歩クラスの方と同じような運動をしているけれど、
馬とやり取りしている情報量は桁違いだと自負するところもある。
自分の姿勢やバランスといった人の状態を改善していくレッスンも必要だが、
いろいろな状態の馬に乗って〈こういう時はこうする〉という経験値も高めていかねば。

■ふた鞍目は4%先生の2騎部班レッスン。
私は相棒【山桜】と、【アレフ・ゼロ】が一緒になる。
■慣れ親しんだ【山桜】だからか、常歩しながらすうと動いてくれる至福の瞬間がある。
お尻の割れ目を遡った腰のまん中。人で言えば仙骨の部分が、人と馬でつながって動く感じ。
ズンワズンワと押し出されるような感じの常歩では、腰や上半身が大きく揺すられるのだが、
今日の常歩は流れるようなスムースさ。
いいねえ、きもちいいねえ。
■軽速歩から手綱を短く持って、輪乗りで内方姿勢をとらせる。
蹄跡に出て巻き乗りや隅角通過と何気ない運動をしながら、馬をまとめていく。
「手綱のピッチマーク4番目は遠い〜」
鏡をちらっと見ては「馬の鼻面が垂直になっているかな?」「口を割って嫌がってないかな?」
「人のつま先が外向いてないかな」「肩の下に腰、踵がきているかな?」と自主チェック。
相も変わらず、つま先はふつうに外向いている。
革長靴の拍車受けが馬体に触れているではないか〜 
はぅ〜、これで拍車履いたら馬に大迷惑。
ふくらはぎの感触、長靴の上の方で馬体を感じ取らないとなあ。
正しい位置に脚を置いておけるようにできないと、と自分にダメだししてしまう。
■速歩までのスムースさに比べると駆歩からは問題山積。
まずは、きちんと発進できない。
発進しても継続できない。
理由はいつものスピードが落ちると人が振り抜けて前傾してしまうため。
「うしろで我慢しなきゃ」と思うと今度は脚に変な力が入ってしまう。
我ながら「なんでこんなに脚でしがみついてんだろう」と情けなくなる。
4%先生はわずかひと言「内方脚を気にして!」のみ。
今の私は、ちゃんと座らずに脚でしがみついている状態だと自分では思える。
月曜日はうまくできたが、本日は全滅。
4%先生は、後ろを走る【アレフ】に「前が止まっちゃったら追い越していいですから」と言っている。
「ぐすっ、ご迷惑かけてます…」
■今度は、常歩速歩にもどして隅角を深く回る練習。
「隅角は深い内方姿勢になるから、馬も大変なんです」
「速歩でうまくいった時に自分がどうやったのかよく覚えておいて下さいね」
「駆歩でも同じことなのだから」と言われる。
勝手にショートカットできないよう、
隅角のギリギリまで左右の手綱と脚を使って、まっすぐそのままよと伝える。
内側に入りたがる時は馬の肩を押し出すつもりで内方脚を使って、
外方の手綱は外に出る分だけのスペースを空けておく。
隅角に入る前に「そこはきちんと通るよ」と人が緊張感を持って馬の姿勢を整えてあげると
わりとスムースにいく。
ショートカットされそうになってから、グイグイ引いても押してもあまり効果はない。
駆歩での隅角通過も練習。
隅角に入る前の体勢と出るポイントを意識してみるけれど、
スピードが落ちると人が前屈みになってしまう状態との二重苦では、「アワワ…」とうまくいかない。
C点からの輪乗り駆歩と隅角通過の区別がきちんとつけられるようになるのが、
4%先生の出した課題だがそれ以前の問題だ。
■最後に2課目経路を回る。
「速歩でも脚つかって!ほら膝から下でトントントントン!」と声がかかる。
前進気勢のある状態が大切だが、私の場合は拳が揺れて馬の邪魔している〜
それでもなんとか、頑張ってくれる【山桜】
「中央線から蹄跡に入る所、次の隅角は深く!」
「そう、馬の姿勢が真直ぐになるまで待って〜 斜線を元気よく」
ほへ、鞍からズレてしまう私が情けない。
3湾曲に入るとまったりしてしまいがち「はい、そこも脚!」
蹄跡に戻って隅角を回る所で「はい、しっかり!」と注意喚起。
そうそう、ここは脚をしっかり使いながらも手綱をしっかり持って緊張感を持たないと。
「そこの隅角しっかり気を抜かないで」
「馬が真直ぐになってからですよ〜」
「そーぅれっ」と馬が歩度を伸ばしてくれる。
ああ、手綱につかまって馬の重りになっている自分が自覚できるのだ。なんとかせねば。
「メリハリつけて」
短蹄跡に入る時には尋常速歩、そして常歩に移行。だらだら〜とならないように。
斜線での軽いコンタクトの常歩は、好き。
「蹄跡を深く回ることで手綱をとる時間を稼いで下さい」と言われるからには、
斜線のうちから手綱をむんずとつかんで短くしては変に見えるということか…
常歩はどうしてもホッとして、自分の姿勢調整や準備に使ってしまって馬の事がおろそかになる。
気がついたらC点手前。
「次いくよ〜」と【山桜】とろくにコミュニケーションもとらないうちから駆歩になる。
「蹄跡を2歩駆歩しちゃいましたね」と渋い顔の4%先生。
当然の帰結として輪乗りは楕円乗り、蹄跡でも速歩に落ちる失態。
「次はちゃんと準備して、馬の前肢が一歩内側に入ってから発進ですよ」
「がまんがまん」と駆歩出すと気持ち悪い。反対駆歩になっている。
「すぐ出し直しして!」
輪乗りの途中で出し直しして、蹄跡は歩度を伸ばす。
ちょっといい加減な隅角通過をして斜めに手前を換えて、下方移行。
C点での速歩への移行はスムースで、最後の速歩は元気よくできた。
■駆歩ね〜、いろいろ課題があるのだ。
【山桜】と気持ちよく動いている時は、すっと何の抵抗もなく駆歩発進できるから
姿勢も崩れずに乗っていられる。
しかし、小声であれこれ言い合っているような時は、逆手前が出たりその後の駆歩が不調だったり。
4%先生は、C点での発進は「【山桜】にきちんと我慢をさせて、ためをつくるように」と言う。
「馬が行きたがるのをそのまま行かせると、伸びた駆歩になってしまいます」
「今のもちぇさんでは駆歩しながら馬をまとめるのは無理だと思いますから」
「発進でためを作って、いい駆歩ができるようにしましょう」とご指摘下さる。
あとは「歩度を伸ばす前の隅角では馬を縮めてあげてましょう、縮められれば馬は伸びようとしますから」と
歩度の伸展ができるようにとのアドバイス。
言われていることは耳新しいことではないのだが、
言われ続けないと身につかない。
■それにしても、「馬をまとめる」ことの重要性をしみじみ感じる。
「なぜ駆歩発進しないのか」「どうして駆歩が速歩に落ちるのか」
私の場合、すべて馬が伸びた状態になっているせいじゃないかと思える。
「もっと近くに」というためには、
「推進の合図が送れること」「前に行こうとする馬の邪魔をしないこと」と同時に
「手綱に人がぶら下がらずに」「馬の前に行こうとする力を支えてあげられること」が必要で、
そのためにはバランスよく馬に乗って、脚や手綱で馬にしがみつかないでいられることなんだな。
ふぅ、先は長い。
1000鞍乗る頃には、何とかなるといいのだが。


460/461鞍目 鐙を踏むべし [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-12(Thr) 初級クラス128/合同クラス 通算460/461鞍目
■今年初めてのツバメを見た。
毎年、厩舎の軒先に巣作りをしている彼らなのだ。
ウグイスの鳴き声をBGMに、馬場脇にひっそり咲く山桜の花びらが揺れて
よちよち乗馬クラブ〈春の舞台〉が完成。
■ひと鞍目は愛馬【山桜】と。
3騎部班で【毒うま】【ベルベット・シート】と一緒。
ホースショーが近くなり、馬場経路の練習がメインになると
騎乗者それぞれにパートナー候補馬が配馬される機会が多くなる。
【毒うま】君を長年相棒としているマダムと【山桜】に頼り切っている私は
「ほとんど自馬と変わらないよね〜」と言われる。
確かに「私だってあの馬に乗せてもらいたい」と思っている方には、心穏やかではないだろう。
ただ今の私には、力むことなく駆歩が出て続けてくれる馬がどうしても必要なのだ。
駆歩での騎乗バランスは、駆歩に乗ることでしか鍛えられない。
乗馬って、どんな馬に乗ってもそれなりに学ぶことがあるのは事実だが、
自分の課題に集中的に取り組むには、信頼で結ばれたパートナーの存在が心強いのだ。
私がビジターレッスンや外乗に意欲がわかないのも、そんな理由から。
■この日のレッスンでは、駆歩が崩壊寸前。
〈馬が減速したり伸びた時に、前に振り抜けないよう後ろで我慢して推進する〉という課題がなんともクリアできないのだ。
「我慢!」と思うと不用意に力が入ってしまい、馬の動きと衝突する。
それでも【山桜】が頑張って駆歩を続けてくれるから、よけいに「ごめんね」と固くなる私。
ガツンガツンと駆歩に乗る姿に、
「また拳が大きく動くようになりましたね」と4%先生が見かねて声をかけて下さる。
「それじゃね、いつかやったように鐙に立って駆歩してみましょうか」
「あまり前傾姿勢にならないようにね」
ラリホ〜♡、2ポイントキャンターだ! 久しぶり。
手綱ぶらぶら軽速歩とか、立ち乗り駆歩って大好きなのだ。
さっそく立ち乗り開始。
「拳を馬の首の付け根の所に置いておけるようにね」と
拳を動かさない感覚を取り戻させようという意図のエクセサイズ。
2ポイントと3ポイントの駆歩を取り混ぜて走っているうちに、
「あっ、楽になった…」という瞬間が来る。
拳云々というより、自分の下で馬が跳躍しながら走っている動きが感じとれる。
この動きに同期すればいいのだ。
■正反撞の速歩にしても駆歩にしても、
拳が動くとか上半身が揺れるというのは結果であって、
その本質は〈馬の動きに合わせられない〉から落ちないようにグラグラ動いてしまうのだと思える。
馬がどんな動きをしているのかを感じ取れるようになると同期しやすくなるのではないか。
私の場合、鐙に立つと膝や足首で衝撃を吸収できる分、
体幹の動きが少なくて馬の動きがわかりやすくなる。
■「後半、駆歩よくなりましたよ」と4%先生に声をかけていただいた時に、
「きちんと鐙を踏めばいいのだとわかりました」と応えた。
「お尻で頑張って乗ろうとしていたのかな…」という先生の分析に、はっとした。
座骨から上のことばかり意識していた、起き上がりこぼしのような自分の姿。
速歩でも駆歩でも、つま先から頭のてっぺんまで自分の身体をトータルに意識しなければ。
〈鐙を踏む〉ことの意義をもっと掘り下げて考えるべきだ。

■ふた鞍目は【ヴィーヴロワ】
3騎部班で【山桜】【チャンドラ・グプタ】に乗るのは中級クラスの方々。
あらかじめ「お邪魔にならないよう私は騎乗バランスのトレーニングに専念します」と宣言しておく。
■軽速歩では「鐙はつま先立ちにならないように、踵をしっかり下げて」とワンポイントアドバイス。
4%先生も〈鐙を踏む〉に注目して下さっているなとわかって嬉しい。
「座った時にしっかり推進できるように」と言われて、一気にこれまでのことが繋がった。
軽速歩では、
「バランスボールを両脚で挟むように、挟んだまま一歩ごと前に出るように」
「馬の毛を逆立てるように後ろから前に向って、ふくらはぎで押し出してやる」と脚の扶助を教えられていた。
それが、まさにその通りの感覚になる。
軽速歩は「立った時に〜」「座った時に〜」と説明されるが、それだとタイミングがずれる。
座っている状態からまさに立とうとする時、腰が浮いた状態から腰を降ろさんとする時にのみ
騎乗者が意識的に身体を使えるのだ。
だから、鐙を趾の付け根で踏んで踵が下がっていると
座った状態から立ち上がろうと意識した瞬間に
ふくらはぎが馬体を挟みつけて進行方向に押し出そうとするのだ。
これが鐙につま先立ちになっていると、つま先立ちでさらに立とうとするため
どうしても腰よりも頭が前に出てしまい膝から下は虚しく揺れるだけになる。
ふむふむ、4%先生から言われていた通りになるじゃないの。
■駆歩も、ひと鞍目と同じように2ポイントの駆歩をしてみる。
「今度は駆歩で立ったり座ったりしてみましょうか」
「はいはい、軽駆歩ですね♡」と私。
「そんな呼び方は存在しないと思いますがね…」
かつて初心者障害レッスンで軽駆歩のゆっくりとしたリズムに酔いしれた私は、
待ってましたとばかりにラリホ〜状態になる。
が、【ヴィーヴ】の駆歩は普段から大きくゆったりとした揺れだった。
それを軽駆歩すると超長周期振動。
だめだ〜、間が持たない。かえって乗れない。
ふつうに駆歩している方が気持ちがいい。というわけで、
なるべく鐙を踏み込むことを意識して駆歩に乗る。
■劇的に上手にはならないけれど、少しずつ神経が通っていくような感じはある。
焦らず、慌てず、侮らずでゴンす。





462/463鞍目 隅角って [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-13(Fri) 合同クラス 通算462/463鞍目
■うわっ、4月に入ってから連日2鞍騎乗が続いている。
「もちぇさんは月平均どのくらい乗ってます?」と改めて訊かれると、
「うっ」とつまる。
「暇だね〜」「これだけ乗っても下手なまま」と後に続く台詞が浮かんでくる。
誰に何を言われたって、どうしても馬に乗りたい時があるのさ。
あともう少しで何かがつかめそうな感じがしている。
馬の動きと自分をジョイントさせる方法、楽に乗れる瞬間、教科書通りの姿勢…
一瞬のことで後は夢のごとく消えてしまうのだが、
依存症のように「もう一度味わいたい」と何度でも手を出す。
■本日も愛馬【山桜】でお勉強。
【毒うま】【青雲】と一緒のレッスン。
騎乗者は中級クラスの方なので、先生の指示がなくてもウォームアップを各個に行っている。
ほんの少し前までは、教官の指示なくしては何一つできず、
各個乗りをしている馬が目の前を通っただけでフリーズしていた自分を振り返ると、
(駆歩以外なら)ドレッサージュアリーナを自由自在に動けるようになったのは成長した証なのかも。
これも、合同クラスが増えて上位クラスの方々と一緒に運動するようになったおかげだと思う。
例えば「3課目の経路やりますから、邪魔にならない所で待機していて下さい」と言われ、15m駆歩巻き乗りとか半巻き反対駆歩を避けつつ止まったり歩いたりして馬場の中にいたまま見学する。
次にどんなルートを走るのかわからないと衝突の怖れがあるので、身の安全のために3課目2006Bの経路覚えてしまった。
■しかし、3課目は2課目とよく似ているから覚えやすいが、
前半は速歩、後半は駆歩が延々と続く。
速歩で拳がブンブン揺れ、駆歩でドカドカ暴れていたら絶対に途中でドロップアウトしてしまう。
今のうちに安定した騎座やバランスのとれた姿勢を身につけておかなければ…
■今日も私の課題は駆歩。
駆歩途中で「手綱をもっと短く」と言われるときは、確かに自分でももどかしく感じられるのだ。
経路の練習を始めた頃は、駆歩発進の準備の一環として手綱を短く持っていたが、
【山桜】とコンビを組むようになってからは、あまりキリキリに持たないようにしている。
発進前から短く持つのではなく、駆歩するために馬がまとまった結果短くなるというのが本来の姿だと思う。
駆歩しながら、もどかしい手綱をどう扱うか悩む。
短く持ちたいけれど… 短くすると自分の身体が前につんのめりそうになる。
上体を前傾させずに後ろに控えていたいのだが、
そうすると肘が伸びてしまうか、あるいは手綱が伸びてしまう。
〈拳は鞍の前に置いて〉とわかっているが、拳の先の手綱がびよ〜んびよ〜んと張ったり弛んだりしているのも気持ちが悪い。
外方の手綱に馬は頼っていると訊いたことがあるので、
とにかく外方だけはしっかり張っておこうと思うのだが、段々弛んできてしまう。
さらに駆歩していると、
【山桜】が伸びてきて「もっと近くに来てよ」と思うことも多々ある。
こりゃマズいと感じながらも、ぼーと成り行きを眺めてしまう。
ところが、普通ならここで絶対速歩に落ちているだろうと思う所で、
【山桜】が自ら一踏ん張りして首を持ち上げて駆歩が続くのだ。
私の推進ではなくて、馬の気配りと頑張りに頼っているところが情けない。
「駆歩でも手綱を短く持つためには、推進です」といった内容のアドバイスが遠くの方から聞こえてくるが、なにせ駆歩している途中はアワワ状態寸前なので、声の方に向くことすらできない。
そう、推進なのだ。
わかっているだが、焦るとバランスを崩してブレーキがかかってしまう。
無駄な力が入っているのだ…
「もっと回りを見て」
「馬場の周囲の木とか厩舎の方も眺めてみて、空も見上げて見ましょうか」と4%先生の忠告に、自分がどれだけ視野狭窄に陥っているのかを思い至る。
■最後は2課目の経路練習。
準備馬場での約束事を【山桜】と作っておく(つもりになる)。
短い限られた時間でエンジンの回転数を上げるためには、いつもと違うよという合図が必要。
「シュッシュッ」といつもより緊張度の高い舌鼓と一緒に脚を使う。
手綱もちょっと強引なくらいに定位置のピッチマーク4番目をとる。
回転数を目標よりちょっとだけ高めに上げたら、あとは平常に戻って回転数を維持する。
この言いようのない緊張感。
端から見ると、肩に力が入ってコチコチに見えるんだろうな…
おかげさまで【山桜】はさっとテンションを上げて準備万端整えてくれるので、
以前のように「もっと元気に速歩!」と言われることはなくなった。
「隅角を丁寧に回ること」
「歩度を伸ばす前の段階で馬を縮めておくこと」
「歩度を伸ばした後は押さえて、メリハリをつけること」と声がかかる。
■ただ実際の経路練習では、右手前の駆歩輪乗りの後の
長蹄跡から短蹄跡に入る所で速歩に落ちてしまういつものトラブル。
「ここは、捨て!」と毎回つぶやいているのが現状。
ところが、4%先生の講評では「あとは駆歩での隅角通過が課題ですね」と言われる。
うーむ、駆歩が速歩に落ちることが問題ではなく
隅角を上手に通過させられないとこが根本的な原因なのか?
これまでにも「駆歩での蹄跡行進は真直ぐ乗っていてくださいよ」と言われたり、
駆歩での直進と回転の違いを意識させる言葉は何度か4%先生の口から聞いていたが、自分の中で重要事項として認識していなかった。
今までの私は、駆歩に乗っているだけで充分で、それ以上は何も考えていなかったのだから。
簡単そうに見える2課目経路だが、各パートのクオリティーを上げていくには
基礎の基礎をきっちり積み上げていくのが大切なのだ。

■駆歩での手綱の扱い、振り抜けてしまう騎乗バランスと
駆歩を巡る課題が次から次へと湧いて出てくる。
運動そのものは単純なことだけだし、レッスン中も常歩を多くとったりして休憩しているにもかかわらず、エネルギーの消耗が激しい。
「ふた鞍目はしんどいな〜」と思いながら次のレッスンへ。
■2時間目は【アレフゼロ】にお相手を願って3騎部班。
【青雲】【とら】と難度の高い馬に乗る中級クラスのお二人と一緒になる。
実はこのレッスンに参加する部班3人組は、同年齢。
いずれも子供が生まれてから乗馬を始めたおばさんライダーなのだ。
中級のおふた方は、私より数年はやく別のクラブで乗馬を始められた経歴の持ち主。
いつかは彼女たちのように華麗に馬を乗りこなせるようになるのだろうか?
■レッスンの最初に、
「もちぇさんは、このレッスンでは隅角の通過をやりますね」とテーマを提示される。
いつも〈意図を語らない男〉のはずの4%先生が、語りはじめたのか ?!  
名馬【アレフ】の助けを借りて、私は隅角通過の謎解きに踏み出す。
「まずは常歩から」
「常歩、速歩と隅角を深く回ってみてください」
「うまくいった時に、自分はどうやっていたのか思い出して」
「それを元に駆歩での隅角通過もやってみて」と謎解きの手順を示される。
深く隅角を回れる時には、何が起きているのか?
■隅角をショートカットしたがる【アレフ】を無理矢理外に連れ出そうとすると、
隅角を半分過ぎた所で、急に首を含む前躯だけがズルっと方向をかえる。
ああ、前肢だけを踏み替えて方向転換してくれちゃった。
【山桜】だと後躯がドリフトするように横に振られることがあるけれど、
【アレフ】は前半分がズルっと動く。
でも、これって馬の身体が真直ぐなまま向きが変わるので、
カーブを滑らかに曲がる運動とはちがう。
「そのまま真直ぐ入って埒にぶつけるつもりでいいから」と4%先生の声がかかる。
外方の手綱を引っ張って外に連れ出そうとすれば、かえって内方の肩から内側になだれ込んでくる。
だから、左右の手綱を同じように使って脚で前に進めて隅角に真直ぐ進める。
そこから、内方脚で押しながら、内方手綱で内側を向かせて内方姿勢をとってもらう。
回転の中心を私も眺めるような姿勢をとると、
【アレフ】の首と肩と腰が同じ視野にはいる。
こうやってカーブに沿った体勢に馬がなれば、滑らかにリズムも崩れず隅角を通過できる。
そうか、内方姿勢をきちんと取れれば、隅角だからとってスピードが落ちたり馬がのびたりしないのだ。
■「じゃあ、この鏡の前のスペースで駆歩の隅角通過の練習しましょう」
駆歩で内方姿勢って、どうするんだろう?
もともと内方姿勢をとらせて駆歩だしているのだから、わけわからん。
とにかく、隅角だからといって馬なりに曲がらせるのではなく
まっすぐ深く入っていかなくては。
以前教わったように、短蹄跡の中点を過ぎたところから2完歩分はまっすぐ走らせて、
そこから隅角出口を目指す。
隅角の入り口と出口を意識してその場所まで馬を連れて行くという感覚でいいのかも。
■今度は場所を変えて、低い移動ラチで区切れた隅角を回る練習。
ところが、高さのない低いラチだと突き抜けていきそうで、
隅角にまっすぐ入っていけない。
結果、輪乗りのような大回りになってしまう。
「馬にラチを頼らせて」と言われるが、
これって「馬にだって低いラチは見えている」と信頼しないとできない芸当。
今ひとつ手応えがハッキリしないまま、
なんとか、最初の頃よりは深く隅角がまわれたかな。
■最後に2課目の駆歩パートの練習をする。
「隅角をきっちりとね」とあらかじめ注意を受けて挑戦。
駆歩で隅角通過すると手綱が余る感覚。
【アレフ】が近くにやってきてくれた証拠なのだ。
ところが、それを過ぎるとまた首が下がって遠くなる。
「【アレフ】行かないで、伸びてしまわないで!」と思わず手綱を引っ張りあげてしまう。
「最後のところ、拳があがってしまいましたね」と4%先生に指摘されるが、
今回のは無意識にあがったのではなく、伸びるな!と意図して引っ張り上げた拳なのだ。
手綱が長過ぎるから拳があがってしまうのだ。
隅角通過って、駆歩のリズムが崩れやすくて私にとっては難所ではあるが、
上手に使うと馬がまとまるチャンスでもあるのだ。
伸びかけた馬を縮めたり、操作性を向上させたりできる。
速歩の時と同じように、せっかく馬が近くに来てくれるのだから
しっかり手綱を持ち直して馬とのコンタクトを緊密にしていかないともったいない。
駆歩だって速歩と同じように、手綱をピンと張って馬とやり取りできるはずなのだから。
■駆歩での手綱をきちんと短く持てるようになれば、もっと楽に乗れるのだろうか。
そのためには、いつもの〈駆歩での騎乗バランスを安定させ、手綱につかまらず脚を自由に使えること〉に行き着くのだろう。
最後は、いつもこれだ… 




464鞍目 前をがっちり持つ [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-16(Mon) 初級クラス129 通算464鞍目
■週末は最高気温が25℃を越えて夏日になったのに、再び寒気が入り込む。
冷たい雨が降っている
月曜日に馬に乗れないと丸4日の馬断ちになるので、
多少の雨は覚悟でクラブに出かける。
■今日はごんちゃん先生のひとりレッスン。
【チャンドラ・グプタ】にお相手してもらう。
ごんちゃん先生は明るくやさしくて人気があるのだが、
最近は「スパルタ主義なのか ?!」と噂されるハードな内容を課してくるらしい。
4%先生が無理させない派だとしたら、まあやってみましょ派の代表というところか。
■本日のテーマは「がっちり前を持って」
自分でもわかっているのだが、
私の騎乗スタイルは〈脚も弱けりゃ手綱もブラブラ〉気力体力不足の乗り方なのだ。
それでもバランスが良かったりプレッシャー&リリースが上手くいけば馬は動くのだろうが、いかんせん緊張で固まってしまったり気持ちだけの空回りで馬上で暴れてしまい、「トホホ…」な乗馬を続けている。
速歩までなら「手綱をピンと張って」とか「もっと短く持って」というお小言は減ってきたが、駆歩でたりらりらん♪の手綱には、なんと注意していいのか先生方も途方に暮れているに違いない。
雰囲気で察して駆歩を出してくれる【アレフ】や【山桜】のご協力があって、なんとか駆歩の練習をしているのが現状。
■【グプタ】は右に向くのが苦手で駆歩もドッカンと出てしまう馬なのだ。
しかも前を不用意にゆるめると躓く特技の持ち主。
「この子は前が強いのでがっちり持ってあげないと、
安心して後肢を入れてこれないんです」と説明してくださるごんちゃん先生。
これまでは、とにかく一瞬でも【グプタ】の駆歩に乗れたらそれでよしとされていた。
が、今日はマンツーマンということもあって違う雰囲気。
■水勒だけで運動が進む。
常歩、軽速歩、駆歩でウォームアップが済むと、鏡の前で一旦停止して馬の姿勢の確認をする。
ごんちゃん先生がハミを動かして【グプタ】の首を下げさせる。
「こうやって首が騎甲の同じ高さでまっすぐになって鼻稜が垂直になると、
ほら、がっちりとハミをくわえているでしょ」
「この状態が理想なんですよ、手綱もこれだけ短くできる」
どっきり、あり得ないほど短い。
ピッチマークの3番目が手の中にくる。
この状態にもっていかなくてはダメなのか〜
■軽速歩で輪乗りで内方姿勢をとらせる練習からスタート。
「外方手綱をがっちり持って、内方脚でトントントンと合図」
自分ではやっているつもりだが、さらに「内方脚で!」と号令が跳ぶ。
たまたま、鐙がズレてガチャガチャつま先で鐙を探っていたら、
ふっと馬がうなずいたような感じ。
「そうです!いいですよ」とすかさずごんちゃん先生の声。
ええ〜、今のは鐙の履き替えをしていただけで内方脚を使ったわけじゃないのに…
しかも先生が「よし」とする状態って、劇的に馬の姿勢が変わるというわけではなく
前の方で馬が「ちわっ」と会釈する程度の小さな動き。
確かに乗り心地に「あっ楽だ」と思わせる変化があるので、気のせいではない。
しかし、何も言われずに自分で判断するとしたらまったく自信がない。
左手前では、あまり摩擦もなく内方姿勢がとれて速歩で乗っていてもなんとかなった。
ところが、右手前輪乗りでは内側に向いてくれない。
「左(外方)をしっかり持って!」
「肘をしっかり引いて脇締めて、グッと持っていてください」
あらら、どんどん弛んで拳がひとつ前に出ている状況ではないか。
手綱を引くわけではない、ただその場所に動かずにいたいだけなのにゆるんでしまう脇や肘。
「内方脚使って」
「馬が外向いてしまってるので、内方拳をぐっぐっと握って合図してみて」
わずかな瞬間、すんなりと内側を向いてくれるときがあって
「じゃあ輪乗りから蹄跡に出て」「軽速歩から速歩」と次のステップに進もうとするが、またまた外側を向いてしまう。
右内方姿勢がとれたまま駆歩発進ができれば、馬も人も楽に駆歩ができるだろうに。
無理矢理に駆歩を出すとロケットダッシュで内側に切れ込む右手前。
ごんちゃん先生は、再度輪乗りの軽速歩で内方姿勢をとれるよう運動内容を配慮してくれるが、【グプタ】からはギリギリと歯ぎしりが聞こえてくる。
ああ〜、馬がストレスに感じているじゃないか。
すぐ外方が緩んでしまうから信頼に値するハミにならないし、【グプタ】の状態を細やかに感じ取れないから彼が譲っても知らん顔して無神経にプレッシャーをかけ続けているんだろう。
「ごめんね、今の私の技量では太刀打ちできない」
「精進いたしますから、その時には再びお相手下さいませ」と【グプタ】に謝る。
右手前駆歩を楽に出すための手がかりは得たが、自分のものにするにはまだまだ課題が山積。
■最後は、左手前の駆歩で2課目パート練習。
【アレフ】や【山桜】のセンチメンタルな動きとは違って、グワッしグワッしと進んでくれる。
「もっていかれそう」とつい手綱が緩んでいきそうな気配に
「【グプタ】が躓くかも」と必死にこらえる。
ごんちゃん先生が「外側を肘からぐっと持って!」と叫んでいる。
肘だ、肘が前に流れていかないようにと肩や脇に意識を集める。
「おわっ、楽だ」
これまで前に転がっていくような駆歩だったのが、ポンと上に跳ね上げられて馬の背中に乗っていられるようになる。
「先生、楽です〜」と叫んだ所で速歩に落ちて終了となる。
■ごんちゃん先生によれば、
「【グプタ】は前にもっていく力が強いので、人がしっかり支えてあげないとハミに頼れない」
「ハミに出てくれば、後肢が踏み込んでくるので上に弾むような大きな動きができる」
「肢がしっかりあがるので馬術的な点数がとれるようになるんです」
翻って、
「急に緩んだりするような手綱だと前を支えてもらえないので不安になる」
「特に駆歩では飛び出したり速くなったり、馬自身がうまく走れない」と解説をしていただく。
■やはり、駆歩でもピンと張った状態の手綱で乗れないとダメなのだ。
腕にかかってくる力が強くても、支えてあげられるようにならないとなあ。
「やっぱり背筋力をつけるしかないのでしょうね」とごんちゃん先生に問うと、
「そうですね、頭を高く肩を開いて、胸から肩腕背中の筋肉すべてを使って下さい」と言われる。
何もかも馬の献身によって乗せてもらっている状態から、少しでも馬を支えてあげられる騎乗者になれればいいなあと夢をみる。
大胸筋きたえるべし。


465/466鞍目  [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-18(Wed) 合同/初級クラス 130 通算465/466鞍目
■日中の気温が7℃~10℃、寒いはずだ。
桜も散ったのにどんより暗くて今にも雨が降り出しそう。
いつもなら、長袖シャツにベストという春の装いのはずが、タートルネックにユニクロのフリース上着をいまだに着ている。
■本日の配馬をみると【チャンドラ・グプタ】
駆足クラスと合同で3騎部班。
【毒うま】【アレフ・ゼロ】が一緒で、ごんちゃん先生のレッスンになる。
■久しぶりに30m×35mの通称"下の馬場”を使う。
このところの雨でぐちゃぐちゃの田んぼ状態。
「【グプタ】はいつもより躓きやすいので、前しっかり持っていてくださいね」と並足のときから注意喚起される。
合同クラスなので、蹄跡を主に使っての運動となる。
自分の課題として〈手綱のピッチマーク3番が持てる〉ように馬とのやり取りに心を砕く。
泥沼の馬場で【グプタ】を躓かせるわけにはいかない。
「何としてでも支えてあげるからね」と胸を開いて肘を腰の脇まで引く姿勢を意識的にとる。
馬に持っていかれたときに、ぐっっとこらえられるようにしなくては。

つづく


467/468鞍目 内方向いたら譲る [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-19(Thr) 初級クラス131/132 通算467/468鞍目
■寒い… 小雨まじりのどんよりとした空。
昨日に引き続き日中の気温が11℃。
冬のような寒さと頻繁な雨のせいか、利用者はわれ独り。
いったい他の会員の方はどうしたのだ。
これでは、馬場も馬も先生も独り占めである。
まるでプライベートクラブ、贅沢なり。
■本日のひと鞍目は【毒うま】君。
4%先生が前乗りしてくださる。
頻繁に内方の拳で馬を愛撫しているのが見て取れる。
ううむ、今日は何をやるんかいな?
いつも思うが、レッスンしたい内容が思惑通りできるとは限らない。
馬と人という2大不確定要素がぶつかり合うのだ。
だから4%先生は意図を語らないのか?
〈ハミ受けレッスン〉〈駆足姿勢矯正〉と銘打ってしまうと思い通りことが運ばないときに、焦ったり苛ついたり、落胆したりする。
うまくいかなかったというマイナス感情を避ける方策なのか?
言葉で語られない分、状況を先読みする癖がつく。
まるで自分自身が馬になった気分。
「今日は何をするんだろう、これまでのことや他の人がやっていることと関係あるかしら?」とボスの言動に注目。
レッスンの内容も「こういう手順でこうなって完成」という技術の習得ではなくて、
「楽に乗れるようになった」「気持ちよく動ける」という感覚がゴール。
物覚えの悪いびびり屋の古馬というところか、私は!
■【毒うま】君は、いつになくいい調子。
並歩で巻き乗り。
「内方脚は下に伸ばして、ぴったり馬体に付けておいて」
「外方手綱はしっかり張って」
【グプタ】で体感した、拳や手首にばかり力が入って却って肘から先が前に持っていかれている状態にならないよう、肘を引いておけるよう胸を開いて背中をまっすぐにする。
「そうそう」
「内側だけで曲げようとすると外に肩を張って逃げてしまいますからね」
力のある馬だと特に、外方が緩む現象がよくわかる。
続いて「内方の拳を馬の方に差し出すようにしてみて」と言われる。
2、3歩で「はい、もとに戻して」
「手綱に頼っているとこれはできませんからね」
「手を戻したときに、馬が伸びていかないように持ち込むようにしてみましょう」
「外方が一緒に緩まないよう」
並歩ではとりあえず身体の動かし方の練習といったところ。
■次は軽速歩で輪乗り巻き乗り、まとまってきたところで速歩でも同じ練習。
外方手綱は肘を意識して張力を一定にする。
4%先生の合図で(差し出す代わりに)内方拳で愛撫。
「拳を戻すときはしっかりもとの場所まで」
ここで緩い性格がでちゃうんだなあ… 
「繰り返しているうちに馬の首が伸びてきちゃったら、引っ張り上げて」
昔は『どうやって馬を引っ張り上げるんだ?!』なんて逆切れしたこともあった。
腕で引っぱるのではなく、人の姿勢をまっすぐ保ちつつその位置に馬がやってくるまで重くなる手綱を支え続けるのだ。
くう、馬を支えるのってツライ。広背筋きたえるべし!
「ハミを口の中で滑らせる合図も使ってみましょうか」
ああ、はいはい。これ好きです。
脚で推進しながら、ちょっとクイックイッと合図。
ちゃんと【毒うま】君は、近くまで戻ってくれた。
以前は、馬の首が下がったり上がったりするとコントロールできなかったことを思うと、首の位置をどうにかこうに変えるように働きかけることができるようになった。
鍵は、手綱の張力(テンション)を感知してそれを安定してコントロールできることだと思う。
軽速歩から速歩に切り替えるときも、
「馬に悟られないように」
「同じ脚、同じ手綱の感じで」と言われる。
軽速歩をやめるとつい手綱を引っ張ってしまったり余らせたりとテンションが大きく変わる。
そっと座ろうとそちらに意識が集中すると手綱がお留守になるので、座りつつ背中や腕を総動員して同じ張力で手綱を持てるよう頑張る。
テンションひとつコントロールするにも全身を使うのだ。
■巻き乗りをしていると
「じゃあ、馬の顔を見ながらでいいから」
「馬が内側を向いたら内方譲ってあげて」
号令で内方譲るのではなく馬を感じながら自分が何をすべきかを判断しないとだめなんだ。
「ちゃんとした内方姿勢というのは、前肢のあとを後肢が通っていくものですから」
うへぇ、曲がってくれたらOK、内側向いたらOKというのは内方姿勢じゃないのか。
奥が深すぎる…
■「じゃあ、3湾曲やってみましょ」
前進気勢のある馬って、本当に気持ちいい。
外方の肘がきちんと働くと回転の弧の接線として機能しているのが分かる。
だって、外側に出ようとする力をせき止めて前に滑り出す力に変わっているのが感じられる。
これが外側の壁ってやつね。
【毒うま】君で2課目回れるようになったら、速歩パートが楽しいだろうな。
■「最後に駆歩してみましょう」
すっと駆歩出してくれるはずの【毒うま】君が駆歩してくれない。
なんで? がっくり…
「発進するときはもう少し手綱を長めに持ちましょうか」
出ない、というより出してくれるのにガツンと手綱を引っ張っている私。
「駆歩では、まだ手綱に頼っているのかな」と分析くださる4%先生。
駆歩100年の計でございます、一朝一夕にうまくなる訳には参りませぬ。
まあ、気長にいこう。



467/468鞍目 駆歩姿勢の安定化 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-19(Thr) 初級クラス131/132 通算467/468鞍目
■レッスンで思い通りできなくても「まっこんな時もある」と受け流せるようになると、精神衛生上よろしい。
〈できないのは下手だから〉が大前提だが、人や馬という生き物を相手にしているのだ。
常に不確実な未来と対峙している心意気が大切。
■誰もいない乗馬クラブでの贅沢レッスンふた鞍目は【アレフ・ゼロ】
「【アレフ】にも乗りますね」とぼそっとつぶやく4%先生。
高齢馬だからウォームアップをした方が乗り心地がいいのかもと軽く考えて眺めていると、前乗りがなんだかすごい運動になっている。
前に出すだけでなく反対駆足、後退、横運動とびしびし動かす。
初心者クラスでのんびり歩く馬と同じ馬とは思えない。
柔らかな動きでかっこいい。さすが名馬。
駆歩しながら4%先生が鐙に立ち上がっている。
2ポイントになると馬の腰が持ち上がる度合いが大きくなる。
駆歩の後肢の動きが大きくなるんだ。
それにしても、馬が乗せている重さに変わりはないし、
馬の背への加重だって、鐙に立っても座っても鞍を置いている場所に変わりはないのに、どうしてこんなに馬の動きに影響があるんだろうか? ふしぎに思う。
■ふた鞍目のレッスンということもあって、乗り変わって早々に駆歩。
それにしても調馬索と追い鞭を用意している先生にちょっと不満。
(わたしゃ、調馬索での駆歩嫌いなんだよ〜)
■「駆歩出して、手綱をピッチマーク5番目で持ったらホルダーも一緒に持ってください」
「ホルダーは持ち上げるように持つのではなくて下に押し付けるようにね」
「そして、鐙に立ちましょう」
【アレフ】のおかげですんなり駆歩ができる。
いつも手綱が頼りないな〜と悩むのだが、今日は明確に長さを指定されてホルターも一緒に持っているので緩むことがない。
手綱をたぐるときに一瞬こんなに持ったら馬が止まるのでは?暴走するのでは?と心配になるが、何事もなく走り続けてくれる。
手綱の長さを固定しているので【アレフ】が前に伸びていくことがない。
いつもなら前に流れ出ていく感じのパワーが、ハミのところでせき止められている。
だから、私も馬の上にじっとしていられる。
これまではだらり〜と前に流れ出すパワーと一緒に私も前に振り抜けていたような感じがする。
むんとしたエネルギーが下から鞍を支えているようで、今日の駆歩も非常に楽にのれる。
「鐙立つときは腰を引かないでまっすぐ立つようにしてくださいね」
「じゃあ、そのまま座ってみましょう」
何ら変わりません。速歩で乗っている時と同じ感覚。
「自分がどんな風に乗っているか感じ取ってくださいね」
とにかく楽♪ 脚も外方内方ともに自由に使える感じ。
「じゃあ、そのままホルダーを放して拳をその位置で置いておけるように」
できる!上がってきたり前後に揺れたりしない。
これまでの駆歩との感覚的な違いは、下からムンとした力で支えられていることか。
手綱を正しい長さで持って馬の前を支えてあげると、こうなるのか?
よくわからないが、ふわっとして楽とかすうと動いて気持ちがいいという感じではなく
パンと張った支えの上に乗っている高揚感と表現すべきもの。
駆歩が速歩と同じ姿勢でいられる。
もし【アレフ】が駆歩を続けてくれなかったら、きっと4%先生は調馬索で駆歩させたに違いない。
あんな小さな輪で駆歩するなんて窮屈すぎ。
【アレフ】には楽しいひと時を過ごさせてもらって深く感謝する次第。


469/470鞍目 夢は現実となる [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-20(Fri) 合同/初級クラス133 通算469/470鞍目
■ようやく青い空がのぞく。
最近クラブ内で流行しているのが2鞍連続騎乗。
クラブに来られる日が制限されている方が集中して何鞍も乗るのは珍しくないが、制約のない方がこぞって乗るという状態。
毎日3鞍乗っている方も出現して、
「朝からすべてのレッスン枠を乗ってみよう!」と勇ましい発言も。
一度限界に挑戦してみたい気もする。
■本日ひと鞍目は【チャンドラ・グプタ】のお世話になる。
4%先生で【アエラス】との合同レッスン。
ご一緒するのは中級の方なので、それぞれ課題別の練習となる。
【グプタ】とは内方姿勢の練習。
右側に向きたがらない彼を必死になって向かせる。
「直線では左右の脚を同じように使って」
「両拳をそろえて」と注意されるが、偏っていく彼を押したり引いたりしているからどうしても同じに揃えられない。
ちょっとでも望む形になったら脚や手綱のプレッシャーを解除してあげるという黄金の法則をまたもや忘れてしまう私。
馬を楽にしてあげられないと、力比べがエスカレートしてするだけなのだ。
速歩での3湾曲では「馬体を次の方向に向けるんです、首じゃありませんよ」と声が飛ぶ。
「そうそう、馬の体の向きなのだ」と新たにイメージすると自然と脚に意識がいく。
ところが、左の外方手綱で支えようとしてもするっと肘が伸びてしまう。
右はぐっとこらえられるのに、どうして左はふにゃふにゃ緩むのだろう。
鍛えないと駄目かも…
■駆歩は左手前のみで、昨日やった姿勢の安定を図る練習。
ところが、駆歩発進がうまくいかない。
「ちゃんと内方姿勢とらせて」
「発進の時はもっと手綱を楽にして!」と言われる。
「そこで、いったん楽にっ」の声にあわせて手綱を譲ると
「ていっ」と駆歩を出してくれる【グプタ】
ああ、これか。体を起こす自由を与えてあげるってことだ。
息を合わせるタイミングを計りながら、なぜか合わないどんくささ。
長縄跳びに入れず縄を止めてしまうようなものだ。
■それでも、どうにか駆歩を出して蹄跡を走る。
「手綱を3番目で持って、ホルターと一緒に持つ」
「はい、鐙に立ったままで駆歩続けて!」
スピードの出た元気のいい駆歩だが、鐙をしっかり踏んでいると安心感がある。
低い移動埒の前を回り込む時に、馬が蹴散らしそうになる。
手綱を固定しているから開き手綱も使えず、きちんと回る方向を示せない。
「あのコーナーはコントロールが難しそうだから、立ったままでなく座っていいです」とお許しが出るが、
手綱を自由に使えない方が10倍怖いのに。
座ってできることと言えば、バランスの偏倚だけ。
内方脚を強めに使って移動埒の手前で曲がるよう最大限の努力。
ほっ、なんとかコーナーを回りきる。
なんとなく駆歩姿勢の定位のようなものが見えてきた。
「だいぶ安定してきましたね」と言われる。
滞駆歩時間があと30時間ほど延びれば、なんとかなりそうな予感。
■ご一緒した【アエラス】は3課目2006Aの練習をしているらしい。
反対駆歩でより複雑な経路。
衝突の危険があるので止まって見学するしかない。
馬を止めずにいたかったら2006Aの経路も覚えるしかないというわけ。
勉強させていただきまする。

■「【ヴィーヴロア】で乗りませんか?」のお誘いに抗しきれず、ふた鞍目のレッスンをとる。
【ヴィーヴ】の乗り心地が好きなのと〈白馬に乗る〉というロマンチックな状況がおばさんを引きつけてやまないのだ。
■【山桜】【時鮭】との3騎部班でごんちゃん先生のレッスン。
3本の横木を速歩でまたぐ運動をするが、のったりのったり動く【ヴィーヴ】
「君は障害馬でしょーが!」とあきれるほど。
レッスン前半はエンジンをどっこいしょと回すために費やされる。
脚は無視されるので鞭の合図。
一瞬、回転数が上がるのだがすぐのったりモード。
ただ【アレフ】や【ベル】のテコでも動かないという絶望感はなく、比熱が大きくてなかなか暖まらないもどかしさにいかに辛抱強くいられるかという雰囲気。
教科書通り、肩鞭、尻鞭、脚の位置に鞭という順番で刺激の強さをあげていく演習をさせていただいた。
ようやく駆歩まで出せたが、それでももったりとした雰囲気は払拭できず。
そこに「もちぇさん達は最後に2課目の経路いきますから」と恐ろしいことを言うごんちゃん先生。
こんなに動いていない【ヴィーヴ】の速歩だと反撞が高すぎて乗れない!
障害馬だから首を近くにもってきてまとめるなんて、私ひとりではできない!
ぼろぼろで終わるだろうな。
■【時鮭】で駆歩の練習をしているのを横目に〈一番大事な準備馬場モード〉に入る私。
しっかりエンジンの回転数が上がり体全体を使って動いてくれれば、乗りやすくなるのだ。
あのすばらしい走りになれば、正反撞だって乗れるし操作性も向上する。
「ギュンギュンにいくよ !!」
鞭を強く入れて本気であることを伝える。
軽速歩でどんどん前に出す。
ようやく省エネモードからドライブモードに切り替わる。
「よしっ!」
■「経路に入ります!」と叫んで中央線を進む。
X点で停止。
あれっ?この馬もしかして2課目経路を知っているの?
「なに?」と戸惑うことなく「僕、知ってますよ」をいう雰囲気の【ヴィーヴ】
手前換えの斜線で脚をつかうと伸びるじゃないの。
どわんどわんと進むのに座っていられる。
なんだか驚きながらも3湾曲も問題ない。
長蹄跡もいい感じ。
並歩パートは手綱を延ばすと首が上がったりして【山桜】のようにきれいにはならない。
隅角深く回してしっかりエンジンの回転数を上げて、内側一歩入れてから外方脚の合図。
素直に扶助に従ってくれてグワンと駆歩が出る。
いいね〜 輪乗りから蹄跡、隅角を拾って斜めに手前を換え成功。
ちゃんと速歩に落ちてくれる。やっほ〜
左手前の駆歩もスムース。「やったやった〜」と顔がにやけてくる。
あとの速歩はX点をきちんと通ってG点まで。
できた… 最後まで行けた。
ゾワゾワと鳥肌が立ってくる。
白馬に乗って2課目経路回れるなんて、夢みたい。
無理だろうな思っていたのに、
「わかってますよ」と私に応えてくれる【ヴィーヴ】
伝わったのかな、本気モードが。
■「やりましたね、速歩も乗れていたし」
「駆歩しっかり出そうとする緊張感が伝わってきましたよ」
「ゆっくりめだったから、却ってメリハリがついてよかったですよ」と
ごんちゃん先生がコメントくださる。
「いや〜、【ヴィーヴ】で2課目回れたことだけで感激です」
「嬉しいです」
「さすが【ヴィーヴ】!」と
まるで想定外で勝った時のヒーローインタビューみたいな台詞になる。
■密かな夢だったのだ、白馬を自由自在に乗りこなすのが。
うふふ、おばさんの乙女心が満たされたひと鞍となった。


471/472鞍目 手綱の張力 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-23(Mon) 合同/初級クラス134 通算471/472鞍目
■馬場脇の木立には山桜がひっそりまぎれている。
この時期だけ、その存在を示すが如くはらはらと花びらが舞い落ちる。
馬の背から眺める淡い春景色。
■本日ひと鞍目は、お久しぶりの【山桜】
【ヴィーヴロワ】と2騎部班。
今日の課題も駆歩姿勢の安定化。
立ち乗り駆歩で鐙を踏む感覚をしっかりつかむことと、手綱をきちんと張れる長さに持つことが中心となる。
特に、手綱を短く持つとぐいと馬を引っ張り込むことになるので
「拳をわずかに前に出して!」と4%先生に注意される。
最初のうちは「拳を前に」と言われて、手綱が短すぎたかと慌ててしまった。
先生の解説によれば、
手綱が長いと無駄に拳が動くので、馬の口から肘までまっすぐになる長さに持つ必要がある。
短く持ち替えると必要以上に引っ張っていて馬がつらいときがある。
だから、その時は拳をわずかに前に出して手綱の張力を前と変わらない状態にしてあげる。
ということらしい。
駆歩しながらもどかしい手綱を何とかしなきゃと手繰っていると、馬の状態にまで気が回らない私なのである。
4%先生の求めることは「手に感じる張力を常に変わらないように微調整せよ」
手綱を短くして手綱の引っぱりがきつくなった分は、わずか1、2cm拳を前に出しただけでも馬にとっては楽になるらしい。
馬に引っ張られて前傾するのではなく、座りは変わらず拳の位置だけで対応するのだ。
■輪乗りで大きく膨らんでしまった時には、
「振り向くつもりでもっと中を見て」と言われる。
両脚で鐙を踏んでいる感覚があると以前のように外方脚を後ろに跳ね上げる悪癖も出ず、手綱もピンと張って持っていると上半身の向き(視線の方向)だけで馬が曲がってくれる。
なんだか、これまでの駆歩とまったく違う感覚。
■レッスンの最後に2課目経路を回ったが、その駆歩でも手応えが違うのだ。
強いて言えば、馬の首が操り人形になった感じ。
自分の脚の下で前に進もうとする【山桜】がいて、操り人形の首をあれこれ向けてやることで自由に方向を決められる感じがする。
これまでがグワングワンと動く馬の上にただ正座して乗っていたようなものだった。
経路全体としては「隅角通過もよくなってきましたよ」
「歩度を伸ばす前後を押さえ気味にして伸ばす所がはっきりわかるように」というコメント。
しっかり動いてくれる【山桜】だと、経路の細かい所まで突き詰めていけるので楽しいレッスンであった。

■ふた鞍目は【毒うま】くんで調馬索レッスン。
速歩から練習開始。
「ホルターを持って、でもつかまらずに」と拳を動かさずに座るエクセサイズ。
正反撞は特に問題もなく、次は駆歩。
「膝を開き気味に鐙を踏んで前に投げ出すようにしてみましょう」
「ウェスタンのストップをかける時のように身体を起こし気味にして」と最初に姿勢の説明。
「さっきと同じようにホルダーをもって、でも腕に力をいれちゃだめですよ」
右手前の駆歩を4%先生に出してもらって、私はひたすら乗ることに集中する。
ふんぞり返ったように偉そうな姿勢で乗る。
鐙をグインと斜め前に踏み下げると【毒うま】くんの馬体が迎えにきてくれる。
いつもの駆歩で、人が遅れてしまい馬に覆いかぶさっていく状態とは正反対で、グインと踏み下げたところに後ろから馬が持ち上がってきてそのまま背中に乗せて行ってくれるような感触。
まったく無理なくそのまま乗っていられるので、ホルターを持つ手や腕の力を抜いても平気。
「楽に乗れるようになったら、外方脚を後ろに」
「後ろから来る人にブーツの裏を見せるようなつもりで膝から下だけ曲げて」
「鐙をはいたままでいられるようにね」
何度か繰り返すうちに知らず知らずホルターをぐうと持つようになってしまう。
「腕の力を抜けるようにね」と声をかけられ、慌てて姿勢を整える。
どうも脚を動かすと座骨にかかっていたバランスが崩れしまうようで、馬と動きをあわせることができなくなる。
馬に迎えに来てもらえる楽な姿勢をとることに再び集中。
「じゃあ、今度はホルターを離してみましょう」
手綱を一定の長さに固定する働きをしていた〈手綱とホルターの同時つかみ〉がなくなったためか、【毒うま】君の首がグワンと大きく動く。
あっちゃ〜、拳が動く姿勢がぶれる。
「座りが変わってきたかな…」と4%先生の声。
ちょっとこの状態では、最初の気持ちのいい駆歩は続けられない。
「馬の首が大きく動くと途端に私の姿勢も崩れてしまうのですが…」とできない理由とぶつけると、
「身体をもっていかれないようにして、動いた分だけ拳をゆずってあげればいいんですよ」
「馬の引っ張っている感じが変わらないようにね」とここでも手綱の張力が課題。
■手綱の張力が常に感じられるようにするためには、手綱に頼って姿勢を保持していては無理。
拳の位置がいつでも一定にできることは、手綱の張力のセンサーが働いている証拠でもあるのだ。
うーん、手綱の張力(テンション)かあ…
こちらの姿勢が安定している時は、馬の首を操り人形のように感じさせてくれるし、姿勢が崩れればいきなり引っ張られたりタルタルに緩んだりとわけのわからんものになってしまう。
馬が下から迎えに来てくれるような駆歩の乗り心地をいつでも感じられるような駆歩バランスを自分のものにしなければ… 
まだまだ、先は長い。


473鞍目 Move !! [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-27(Thr) 合同クラス 通算473鞍目
■朝起きて日差しをあびる。
久しぶりに庭の草取りをしてみる。
雨を理由にキャンセルした昨日。
乗馬をしない暮らしもあったのだと思い至る。
と、クラブに出かけて騎乗すると違和感のかたまり。
イヤーネットとブリンカーをつけられたような感じ。
「見えない」「聞こえない」「気がつかない」
どうしたんだ? 累積疲労か? はたまた急激な老化か?
■自分のまわりにベールがかかっている状態で、
お相手いただくのは【アレフ・ゼロ】
単独で前に出すことができない。
「【ムーン】の後をついていかせて」とアドバイスをいただく。
【アエラス】と【ムーン】の中級レッスンの狭間でボーと過ごす。
■私の課題は、駆歩の姿勢強化。
なかなか駆歩もでなくて「今日は【アレフ】を動かす気力がない」となげやり。
とは言え、【アレフ】の御慈悲をもって駆歩練習。
鐙に立って手綱と一緒にホルター持って、
〈まっすぐ体重を下にかけて拳を動かさずにいられる姿勢〉を自分に覚えさせる。
鞍に座ってホルターを離しても、同じ状態で走っていられることを目標にする。
初級復帰した時は、鞍に座っただけでバランスが崩れて速歩に落ちてしまっていた状態を考えると、今は腰を降ろしてホルターを離しても駆歩は続いている。
「ん〜、また拳が動き出しましたね」と時々注意はされるのだが…
4%先生は、「正しい姿勢を思い出すきっかけとして、普段の駆歩でもホルターの位置を気にしたり握ったりするのもいいでしょう」とアドバイスをくれる。
■ボーと過ごしていると「2課目経路やってみましょう」と遠い声。
「このぼんやり状態で【アレフ】の経路はありえないなあ」と困惑していると、
「GWのホースショーでは【アレフ】でと考えている云々」と4%先生談。
そりゃ【山桜】は引っ張りだこだし、【アレフ】に乗れなかった秋の運動会のリベンジを考えると適切な判断といえるだろうが… 一抹の不安。
■結局すべては〈待機馬場でどれだけ馬を動かせるか〉
〈馬と気持ちを合わせられるか〉にかかっている。
先の【ヴィ−ヴロワ】と同じく、怖れも戸惑いもなく単純に「Move !!」
あれれ、なんだか動いてくれちゃう。
左手前の駆歩が膨らんで斜めに手前を換えの直前で速歩に落ちるという【アレフ】の弱点をどうにかせねばと思うが、あと何回か練習したらなんとかなるかも。


474鞍目 ドレスで騎乗 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-27(Fri) EnjoyRiding 通算474鞍目
■いよいよ明日からGW。
きれいに連休が並んでいるし天気にも恵まれそうなので、クラブは大盛況だろう。
その最終日がホースショーで、馬場に障害、ジムカーナと盛りだくさん。
馬の調整したり配馬を考える立場の人は大変だろうなと思う。
逆に言えば「スタッフには頼れない」
疲労蓄積ぎみの馬を厩舎から連れて来て、手入れをし準備運動させ競技に臨む状態まで自分でどこまでできるかなのだ。
過去3回(のうち2回)の部内競技では、
「えっ? 自分ひとりでやるの? 大丈夫なの?」
「いったい何をいつ始めればいいの?」
「馬がぜんぜん動いてくれないのにもう本番なの?」という具合で終始した。
まあ、馬装点検から運動の号令まですべてを教官に頼っていた自分を自覚するいい機会であったが、馬を自分でコントロールできない状態では不安と不充足感で一杯になってしまうのだ。
「馬に乗せてもらうのではなく馬に乗る」のだから当然とは言え、
まったくの初心者から始めて、自立して馬に乗れるまでにいったいどれだけの経験が必要になるのか。
自ら求めて動いていくしかあるまい。
■今回のホースショーでは、2課目とジムカーナにエントリーした。
下手クソな私では、勝敗を競っても無駄なのでコスチュームに凝る試み。
「普段の騎乗スタイルでどうぞ」と言われているからには、ドレスで乗ってみたらどうだろうか?
スタッフに相談して、GW前の閑散期に物見しない馬を選んで試乗会をすることにした。
■スカートの裾がひらひらしても平気そうな馬【チャンドラ・グプタ】にご協力を願う。
最初は普通の格好で運動。
「外側の手綱で支えてあげて」
「外側を動かさないように、一定に」
「内方脚使って」とごんちゃん先生。
外の肘が前に流れないようにぐっとこらえる。
でも左の腕の力がない。すぐぐにゃりと緩んでくる。
頑張れ、自分。
「鏡を見て下さい、そうやってネックストレッチが緩んで(いて首が下がって)いる状態がいい状態です」
「手綱が重くなってきたら脚を使って」
「脚を使っているうちにふっと楽になる時があると思います」
脚が足りないなら鞭も使わせてもらう。
手綱はズルズル弛んでいかないように一定のピッチマークで持ち続ける。
(【グプタ】は3つ目が理想なのだが、今日はマークを見て確認しなかった)
背中や胸、腕の筋肉を総動員して馬を支える。
ほえ〜、重労働。脚も手綱もフル回転。
いつか楽になるのだろうか?
んん? ちょっとずつ軽い感じになってきたかな? あともう少しかな?
(今にして思えば、ちょっとでも軽く感じられた時にリリースしてあげればよかったのかも)
(あともう少しなんて考えて脚も手綱もそのままプレッシャーをかけ続けたのは間違いだったのかも)
自分が【グプタ】に何をしているのか理解せず、ごんちゃん先生の号令だけを頼りに運動していたので、今日のレッスンで学ぶべきことがわからないままになってしまった。
■左手前の駆歩周回までの運動を済ませて、いったん繋場までもどりドレスを着る。
「最初はドレスを【グプタ】に見せてあげて下さい」
「前に立って、馬がフーフー言わなければいいんですけれど」とごんちゃん先生が馬場の中から声をかけて下さる。
「何それ?」
左側が驚くほど柔らかい【グプタ】は、鞍の脇に立つ私を振りかえりつつクンクンと鼻を近づける。
馬のまわりを歩いたり、前に立ってスカートを振ってみても「それが何か?」の視線のみ。
「大丈夫そうですね、乗ってみましょうか」と次の指示が出る。
ごんちゃん先生に前を持ってもらって騎乗する。
3層構造のスカートを片手でたくし上げて馬上へ。
かなりギャサーの入ったボリュームのあるスカートだが、やはり馬の上ではきれいに広がらない。
しかも膝上から鐙を踏む踵までニョキと丸見え。
スカートから鐙を踏む足がみえるのは、予定調和に反して見るに耐えない。
やっぱり、ライディングエプロンのように騎乗用に考えられたスカートでないとダメらしい。
今回のホースショーではドレスは中止! 次回に向けて策を練ることにする。
■ただし【グプタ】で走るとどうなるかは知っておきたいので、そのまま馬場で運動する。
軽速歩でさわさわ衣擦れの音がしても平気。
スカートの裾が駆歩中に馬の腰や腹にひらひら触れても大丈夫。
普通のドレスを着て馬に乗っても、ちっとも素敵に見えないという事実以外はまったく問題ない。
一度は試してみたかったので満足したが、こんな思いつきに真剣に対応してくれたスタッフには申しわけなかった。
「何があっても動じない馬になるためにいい経験をさせてあげられたと思いますよ」と明るく答えるごんちゃん先生。
もっと上手になって騎乗姿が素敵に見えるドレスの研究をして、絶対お披露目してみせるから。
それまで地道にいきませう。

追記:ドレスは若い頃の遺物。
乗馬を始めて体形が変わったので、下にいろいろ着込まないとブカブカなのだ。
処分するつもりでいたので落馬してドロドロになっても馬にかじられても平気。


ビギナー時代 [サマリー]

■はじめて馬に跨がった日から3年を記念して。

■2005年1月から書き始めた『予期せぬ効果-馬洗いが好き-』は、運動苦手のおばさんが思いがけずはまってしまった乗馬のブログです。
■最近、クラブのビギナー会員の方からどのくらいの鞍数で上達するものなのかという質問を受け、改めて自分のビギナー時代を振り返ってみました。
最初に騎乗した時からの記録をたどってみると、山あり谷ありで汗と涙の奮闘の歴史でした。
上達するより退歩している方が多い。
調子がいいからと新しい馬や難しい馬に乗るたびに「きゃあ〜」と響く悲鳴。
これが〈おばさんの実態〉なのだと思います。
ただ他人や馬のせいにして「ふんっ」と横を向くのは己の美意識に反しており、固く戒めてきました。
■というわけで、
あきらめず続けるとどうなるのかという実証実験が現在も続いています。

      ーーーーー《年表》ーーーーー
○2004-04-30 
 現在の乗馬クラブのGWキャンペーンに誘われて"はじめて"レッスンを受ける。
 初騎乗は【ルー】
 その後ゲストチケット使って数回おたのしみ騎乗。
○2004-08-05 
 本格的にレッスン開始(5回レッスンコースを複数回とる)
 12鞍目にサークルから初心者馬場(サークル外)へ。
 21鞍目【フィーネ】で軽速歩のコツをつかみ初の8の字乗りをする。
○2004-09-25
 30鞍目でクラブに入会する:ビギナークラス
○2004-10-28 
 42鞍目駈歩クラス進級:初駆歩は【陛下】で4%先生の調馬索
 43鞍目に「馬の手入れ・馬装」のレッスンを受ける。
 50鞍目気持ちよく馬場の中を駆歩できて「もっと乗りたい」と一日2鞍に初挑戦。
 ところが、51鞍目は思いがけず調馬索駆歩でバランスを崩し馬から滑り落ちる。
○2004-11-13
 52鞍目に口の強い【ぷりん】に初騎乗。
 手綱を引くとドンドン加速する馬で制御不能の暴走に心臓が凍り付く。
 この時のレッスン担当者が口の悪い教官で「なにやってんだ!」と怒鳴られてパニック。
 暴走中に埒に足が引っ掛かって落馬。
 このひと鞍が諸悪の根源だと今も思っている。
---53鞍〜59鞍なんとか駆歩レッスンに参加するが、緊張してくたくた。
○2004-11-27
 60鞍目から希望してビギナーレッスンに出戻り
 馬の手入れ:丸洗いなどのより丁寧なケアの方法を課外で教わる。
○2005-01-04
 80鞍目にて駈歩クラス復帰を決意(駆歩クラス通算19鞍目)
○2005-01-20
 88鞍目(駆歩27鞍目)で【アレフ】の魔法のような気持ちのいい駆歩を体験。
 発進も移行も自由自在で乗り心地はまるでメリーゴランド。
○2005-01-25
 91鞍目初級クラス進級
 初めての【毒うま】君に乗って駆歩での巻き乗り成功。
 今からすれば、なんで初回なのにスムースにできるのだ?と不思議に思える。
 駆歩クラス復帰からトントン拍子のランクアップに周囲が驚く。
 初級では正反撞速歩、3湾曲蛇乗り、駆歩での輪乗り巻き乗り等の運動が新たに加わる。
 98鞍目駆歩中に横跳びした馬から落ちる。
 駆歩での馬の動きの大きさについていけない感じ。
○2005-02-18
 103鞍目かかった【山桜】から落馬。身体的精神的ダメージが最も大きい事故となった。
○2005-02-23
 104/105鞍目リハビリ特別プログラム
 106鞍目より再度出戻りビギナークラスにする。
 【ベルベットシート】がメインパートナーとなり、正反撞速歩の練習等が中心。
 ビギナーレッスンとしては合計89鞍乗ったことになる。
○2005-03-31
 122鞍目再出戻り駈歩レッスンに。
 本当は4月からと思っていたが… 
○2005-04-06
 125鞍目引き馬中に馬が足を滑らせて転倒。
 あまりのことにハートが砕け散る。以降乗馬クラブに足を踏み入れるのもできない。
○2005-04-19
 心の総力を結集してクラブに行きビギナーレッスンを受ける。
 会員の方々に励ましてもらって何とか再開にめどがたつ。
 128鞍目駆歩クラスに3度目の復帰するも、フリーズしてしまい駆歩できずに終わる。
 131鞍目ようやく【主席】の駆歩に乗せてもらえる。
○2005-05-11
 133鞍目新任のグリコ先生の初レッスン。
 厳しいのだが理論的な説明に目が開かれる思い。
 今自分がどう乗っていて馬がどのような状態でどうあるのが理想なのかと言われて
 はじめてやみくもに乗っていた自分に気がつく。
 逆に「もっと脚」「前傾しない」など不備を指弾するだけのレッスンに嫌気がさす。
 135鞍目のグリコ先生のマンツーマンでの教えや気付きを記録に残したくて、
 日記を細かく記載するようになった。
 以降は、ブログ記事の通り。

■「予期せぬ効果」って?
運動を始める前、体重58.85kg 体脂肪31.1% だったのが
現在は     体重49.00kg 体脂肪20.4% になりました。
脱いだらすごいです。まるでブルースリーです。
痩せようとか筋肉鍛えようとまったく考えず、
ただ「今日も馬にのりたいなあ」と騎乗を続けた結果がこれです。

定期的な体力測定では
運動前の全身反応時間 448.4(年齢別平均値430.8)1/1000秒
現在は        397.0(年齢別平均値454.2)1/1000秒 と
機能向上が見られます。

アンチメタボ街道激走中です。

ただ、500鞍乗っているのはそれなりの経費がかかってます。
出稼ぎに行って騎乗料にあてています。
常勤の仕事だとサンデーライダーにならざるを得ず、混雑したレッスンでは上達はおぼつかないと考え、非常勤の道を選びました。
非正規雇用の悲哀も味わいながら、それでも馬に乗る方を選んだ人生がこれでよかったのかとふと考えたりもします。

 
 
 




475鞍目 あ〜楽だ〜 [第12章 初級騎座拳安定編]

 2007-04-30(Mon) 合同クラス 通算475鞍目
■まさに輝かんばかりの新緑と陽光に恵まれる。
クラブにはこんなに会員がいたのかと驚く程の盛況ぶり。
人の多い休日は遠慮してレッスンを入れないようにしているのだが、このGWを避けると10日間も馬に乗れなくなってしまう。
悩ましいところだ。
■本日の配馬は、半年ぶりの【アウグスティヌス】
【青雲】【山桜】【アレフ・ゼロ】との4騎部班。
ホースショーに出る方の経路練習がメインになる。
■【アウグス】は3月の終わりにひどい疝痛になって、最近ようやくレッスンに復帰してきたところ。
腰角に痛々しい傷が残っていて疝痛のつらさを物語っている。
「お久しぶり覚えている?」と声をかけると、ボワっとはち切れそうな雰囲気。
〈怖くてドキドキ〉〈走りたくてウズウズ〉という感じでもない。
手入れを始めると、立派なものがさらに立派になっている。
そうか牡馬だったよね。
少し先の蹄洗場でシーズン真っ盛りの【ベル】嬢が装蹄中。
体調が戻ってきたからこその自然の成り行きというもの。
【ベル】の周囲10mは近寄らないように気をつけよう。
■馬以上に物見をする私は【ベル】を避けて、馬場の半分だけで運動する。
騎手に集中していれば問題ないと思うが、集中させるだけの技量がないことは誰よりも自分が知っている。
【アウグス】が気をそらしたことは一度もなかったが、
私が「あっちには行かないで」と緊張していたところもあって、馬には気の毒だった。
■しかしながら、【アウグス】の乗り心地は最高。
魔法の絨毯のように柔らかい。
駆歩を出す時だけ、4%先生から「前を楽にしてあげて!」と注意される。
馬が行く気になった時に手綱で引き止めているらしい。
大縄跳びに入れず綱に引っ掛かる時と同じ心境。
タイミングを計れば計るほど、必ず失敗してしまう情けなさ。
「ん、とっ」という間合いなのに自然体でついていけない。
「慣れてくれば、できるようになりますよ」と4%先生がフォローして下さる。
いったん駆歩が出れば、これまでのことが帳消しになるくらい楽に乗れる。
■立ち乗り駆歩をきっかけに、駆歩の乗り心地が変わってきた。
「あ〜楽だ〜」のひと言に集約される。
楽だから、脚も手綱も自由に動かせる。
しかも視野が広がった。
行き先に目をやるゆとりが出てた。
「本来馬は駆歩が好きなんじゃないかな」
「人が無理矢理走らせなくても、走ってくれるものですよ」
「頑張れ、走ってくれって言い過ぎていたのかもね…」と4%先生がおっしゃる。
■駆歩クラスの方々の騎乗姿を見ていると、肩が上がり膝でしがみつき、何としてでも馬場一周駆歩を続けたくて全身に力を入れているのが見て取れる。
私もそうなんだ。
「力抜いて、馬についていくだけでいいから」とついアドバイスしたくなるが、
それを言っても今ここでパッとできるわけじゃない。
馬の邪魔をしないで乗っていられるだけのバランス習得にどれだけの時間がかかるか。
緊張や自信のなさは致命的だ。
〈リラックスして馬の動きについていける〉のがすべての始まりなのだから。
■シーズンが終わって落ち着いたら【アウグス】にもっと乗りたい。
乗りたい馬が増えてきて、困るくらいだ。


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