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548鞍目 鐙注意報 [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-03(Mon) 初級クラス 通算548鞍目
■新学期スタートの月曜日。
久しぶりに差し込んだ日差しは、透明な秋の光になっている。
【主席】の表情がはっとするほど生き生きしてきた。
「死の影は去れり」と胸をなでおろす。
■今日から45分間のみっちりレッスンになる。
私が【ベルベット・シート】、マダム@【毒うま】、元馬術部監督@【ムーン】での平日初級メンバーで3騎部班。
ごんちゃん先生に見ていただく。
■【ベル】は軽やかな肢運びで準備運動を終える。
「今日はいい子ですね」と意外そうに先生が評す。
日によって調子が変わる牝馬ということもあり、様子を見ながら乗っていたが、何時になく元気よく前に出てくれる。
ありがたいことである。
■ドレッサージュアリーナ全面を使って、輪乗り巻き乗り、3湾曲、斜め横足とフルに運動する。
速歩での運動は、反撞の小さい【ベル】ということもあって楽にこなせる。
とくに推進と手綱のバランスがつぼに嵌ると、宙に浮いているような抵抗のないすうーとした移動感が味わえて面白い。
方向を変えるとか次の運動に移るなどで霧散して、わずかな時間しか楽しめないのが残念。
■駈歩は「いよいよ来るか…」と構えてしまうが、発進も維持もできる。
程度が低いと言われようが、とにかく【ベル】の両手前で駈歩発進ができて蹄跡が周回できれば、万々歳。
それにしても、両方の鐙がはずれてしまうってどういうことだろう?
片方なら時々はずれてしまい、そのまま乗っているうちにはき直せるのだが、今日は両方はずれてしまった。
それだけ騎乗姿勢に問題ありってことなのだ。
平日初級メンバーの駈歩での要求される水準は、蹄跡周回から輪乗りや巻き乗りを随時入れるレベルなのだが、私は駈歩発進ができるとか蹄跡周回ができるレベル止まり。
輪乗りや巻き乗りは馬の愛情や偶然に頼っている。
標準的な練習馬で難なく巻き乗り駈歩ができるためには、駈歩時の姿勢や脚と手綱のバランスなどクリアすべき課題は多い。
この秋冬の目標にして、がんばろっ!
■レッスン後は、馬洗いとプチ散歩の至福の時間。
心置きなく、汚れているところをしっかりきれいにできるのは、気温が高い夏の間だけ。
すべての馬を洗うわけに行かないから、せめて乗せてもらった馬には恩返しをしたい。
プチ散歩で馬が無心に草をはんでいる様子を眺めていると、日常の雑事がすべて背景に小さく退いて、馬と草だけがこの世のすべてに思えてくる。
贅沢な時間を過ごさせてもらっている。


549/550鞍目 絶対、座骨! [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-05(Wed) 初級クラス 通算549/550鞍目
■今年の秋刀魚はおいしい。
塩焼きを作ろうと買ってきた活きのいい魚を洗っていて、その手触りに「どこかで似たような感触が…」
レッスン後の馬洗いをしていて気がついた。
秋刀魚の薄い鱗を逆撫でする感触と馬の毛を逆立てながら洗い流す感触が同じなのだ。
バンと張った馬の腰を素手でわしゃわしゃ擦るのって、痒いところをぽりぽり掻いているような充実感がある。
■普段とは逆の西に向って進んでいる台風9号のせいで、ざあっと通り雨が降ったり雷が鳴ったり日が射したりと目まぐるしく変わる天気。
「蒸し暑い」というのが唯一変わらぬ特徴。
本日のお相手は【ムーン】1回限りのご縁でないところが嬉しい。
「よっしゃあ、がんばろ」とつぶやいたところで「何を頑張ればいいんじゃろ?」と自分につっこみを入れる。
「動け!そらっ!」と焦れば焦るほど馬の足を引っ張るのは目に見えている。
頑張らずに乗ることが肝要なのだ。
■4%先生が【ムーン】の下乗りをしているところを眺める。
ドリルのような反撞のはずの右手前駈歩が普通のパカランパカランのリズムになっている。
速歩だって、後肢がしっかり上がっている。
ふうむ、ダッチブレッドの【ムーン】はひとつの動きが大きいからリズムがゆっくりでもスピードが出ているのだ。
他の練習馬と同じつもりのリズムで走らせたら、彼には窮屈だろうなあ。
のっしのっしと雄大に乗れたら気持ちいいだろうなあ、と思う。
■ひと鞍目は【青雲】【とら】【ベルベット・シート】との中級初級合同レッスンで4騎部班。
【青雲】が先頭なので、今日は「渋滞しないように」と焦らずにすむ。
初級入門者がいるためか速歩までの運動で基本的な姿勢の練習になった。
身幅の大きい【ムーン】に乗って長時間の常歩をするとどうなるか?
「馬の動きに合わせて左右の脚を交互に使うように」という4%先生の言葉通り実行すると腿の付け根が重く痺れてくる。
毎日【ムーン】に乗って股関節の可動域を広げておかないと無理だ〜
というわけでふくらはぎを押し付ける方法は止めて、馬の歩みと共に脚を踏み下げる発想に変更。
馬と一緒に地面を踏みしめるように腰から脚一本全部を入れる。
【アウグス】騎乗時にたびたび経験するのだが、馬の後肢が大きく動いているとこの踏みしめる感覚がよく感じられる。
【ムーン】にも腰の上下動がでてくればこの方法で乗れるはずと、長鞭でぴちぴちと合図しながら元気のいい常歩をしてもらう。
苦し紛れの小細工なので一瞬しか続かないけれど、脚で蹴るより一歩毎に腰から鐙を踏み下げる方が馬がスムースに動いてくれる。
■軽速歩になると「もちぇさん、手綱を短くしっかり張って馬にハミをくわえてもらいましょう」と注意が飛ぶ。
ほえぇ、私は緊密にコンタクトをとる必要性がまだ身体にしみてわかっていないのだ。
「手綱を持つとスピードが落ちるようなら、脚でそうじゃないよと伝えればいいのだから」
このあたりのやり取りは新出単語(扶助)だ。
推進をしながら、ちょうどいい手綱ぐあいに絞っていく。
うう、気を抜くとすぐエンジンの回転数が落ちてくる。
「もうちょっとそばに来て」「もっと前に出てごらん」と語り続けるのだが、
その度に手綱をたぐったり脚じゃ足りなくて長鞭を使ったりと忙しい。
もっと静かに乗りたいのに、あっちこっち出たり引っ込んだりフラフラせずにはいられない。
「もちぇさん、手綱が緩んでくるなら脚を使って馬に引っ張っていってもらえばいいんですよ」
なるほど、頻繁に手綱をたぐったり持ち替える必要性はないんだなあ。
こんなことやっていたら、馬だってイライラしてくるだろうし…
長蹄跡で目一杯脚をつかって、ようやく一定のパワーがハミに出ている。
よっしゃあ!この感じ。
と、「はい、順次巻き乗り〜」
ようやく馬といい感じにつながってきたのに、違う運動をするとすべて瓦解する。
■「そのまま座って速歩しましょう」と号令。
【ムーン】が前に出てくれない限り、いつまでたっても手綱が緩んでコンタクトなしの騎乗になってしまう。
とは言うものの脚を入れ続けるには股関節の限界がきている。
やはり、ここは脚にこだわらず座骨だ!
タンタンタンタンのリズムに意識して乗る。
右後肢が前に踏み出す時は、右タン。
左後肢の時は、左タン。
【ムーン】は必死になって脚で押したり蹴ったりする時より、よっぽどスムースに動く。
「はい、常歩」の号令でちょっと背を起こしてリズムカウントを止めると馬もポトリと常歩に落ちる。
この馬はバランスとリズムで動いているのだ。
座骨を意識している時の方が100倍よく伝わる。

■駈歩の練習もしたいので【アレフ・ゼロ】にお相手を願って、ふた鞍目のレッスンをとる。
今度は【青雲】との2騎部班。
■輪乗りをメインとした移行の練習となる。
ベテランの【アレフ】なので座骨のリズムに合わせて、気持ちよく移行をしてくれる。
特に駈歩が楽しい。
駈歩が狙ったように出せるなんて、ありがたし。
駈歩中も姿勢や手綱のことを考えながら解放された気分でいられる。
目指すは、手綱が重くもなく緩くもない一定の張力を保てる状態なのだが、それはまだまだ遠い道のり。
■【アレフ】に乗るというと「暑い時に重い馬では大変でしょう」と声をかけられるのだが、座骨レッスンを受けてからの【アレフ】はまったく別馬。
よく動いてくれる。
あれだけ、拍車や脚でドカドカ蹴り付けていたのは何だったのか!

それにしても、お風呂の腰掛けに座るのがつらい… 
普段の生活に座骨はいらん!


551鞍目 穴があくかも [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-06(Thu) 初級クラス 通算551鞍目
■のんびり屋の台風9号のおかげで、雨が激しくなる時間帯が先に延びた。
というわけで、本日も馬に乗る。
■配馬表に書かれているお相手は【とら】ちゃん。
さあて、今日はどうなることやら…
馬房から連れてこようとすると、戻ろうとしたり立ち止まったりする。
無理してグイグイやっても綱引きになるだけである。
引き馬も手綱の扶助と同じ。
馬が踏ん張って膠着しないよう、引手を引く方向を左右に振ってバランスを崩して一歩踏み出せるようにする。
ちょっとでも馬がこちらの意図に沿って前に踏み出してくれたら、すぐに引手を緩める。
止まったら引手をぐいいと引いてプレッシャー。
馬が前に出ようとした瞬間を逃さずリリース。
地上にいる時は、プレッシャーとリリースを割に冷静に使い分けて引き馬で苦労することはないのだが、どうしても鞍上だと焦って上手くできないのだ。
困ったもんだ。
■本日は、4%先生のご指導で【アウグスティヌス】【ベルベット・シート】【霧丸】の4騎部班。
【とら】ちゃんはご機嫌うるわしく動いてくれる。
唯一の難点は、右に向いてくれないこと!
【チャンドラ・グプタ】や【アレフ・ゼロ】【時鮭】は右、【毒うま】は左とそれぞれ苦手な向きがあるのがわかってきたが、【とら】ちゃん、お前もか…
蹄跡行進の時から、右手前では馬体がまっすぐになっていない違和感があって押したり引いたりつついたり、いろいろ試してみる。
回転運動になると取りあえず曲がってくれるのだが、
「もちぇさん、馬の顔を内側に向けて」
「馬の姿勢にも気を配って」
「右の内方姿勢を取らせて」と4%先生から注意が飛ぶ。
外方にあたる左肘をしっかり腰の脇に畳んで内方の手綱を控えるが、つっかえ棒がはまっているように動かない。
「もちぇさん内方は開き手綱でっ」
「馬が向かないのなら向くまでやって下さい」
「あと、手綱が長いです。内方の押し手綱が背峰を越えてしまうというのは長い証拠だから」
ええん、やるべきことの整理がつかぬ。
わかったことは、肩から外側に逃げたり(←【アウグス】の得意技)
肩から内側に切れ込んでくる(←【アレフ】【ベル】の必殺ワザ)のではない感じ。
寝違えた時のように右側の首から肩が突っ張ってしまい向けられなくて苦しんでいるような雰囲気。
あれこれやって反応が返ってきたのは、内方脚で押し出したことと内方の開き手綱をかなり強引に広げた時。
馬の首をぐるりと回してストレッチするように動かして、終点が内方姿勢の位置になる。
わずかな握り加減や脚の推進でストンと内方姿勢が決まる場合もあるが、今日の【とら】ちゃんは寝違えた時のように自分から姿勢をとるのができないのかもしれないなあ、と考えてしまう。
内側を向いてくれたら、内方手綱は譲って「これでいいんだよ」と伝える。
緩めるとすぐ元に戻ってしまうけれど、こっち向けば必ず楽になるんだからねと伝える努力は続ける。
向いてくれるまでの時間は、最初より短くなってきたかなと感じられる。
■常歩の段階で「右内方姿勢を頑張ってとろうね」とやり取りを続けた成果か、
右手前の駈歩はちゃんと出してくれる。それだけで単純に嬉しい。
ただ、発進する時に私の姿勢が大きく崩れて拳が上がってしまう。
4%先生は「自覚ありますよね」とばかりに何もおっしゃらないが、自分で自分が情けない。
2、3歩で姿勢を立て直すのを【とら】ちゃんは待ってくれるので、どうにか駈歩が続く。
■レッスンの内容は輪乗りで常歩ー速歩、速歩ー駈歩の移行。
【とら】ちゃんも座骨のリズムに反応してくれるので、すんなりと移行ができるのだが…
なにせ反撞が大きい。
駈歩から速歩に落ちる時には「どっひゃぁ〜」と跳び上がってしまうし、
速歩から常歩に落とすときもトントントントンとリズムが大きくて、上下動を押しつぶせず時間がかかってしまう。
反撞が大きい馬の座骨扶助って、移行するときの衝撃も大きい。
というわけで、家に帰ってからは風呂場のイスのみならず、どの椅子に腰掛けてもつらい。 
このままの調子でレッスンを続けていると、おしりの肉に穴があいてしまうかも。


552鞍目 雷雨に打たれて [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-10(Mon) 初級クラス 通算552鞍目
■金曜日は台風の直撃で乗馬を休む。
このところ規則正しく練習に通っていたから、馬に乗れない日が続くと調子が狂う。
■家を出る前に天気予報をチェック。
「各時間帯、くもりマーク」「ところにより激しい雷雨」という予報を聞いて、
「朝一番に雷はあり得ないだろうから、大丈夫」と考えたのだった。
馬装中に一度、激しく雨が降ってきたものの通り雨のようにおさまる。
「よし、普段の行いがいいからねえ」とレッスン開始。
■本日のお相手は、大好きな【アウグスティヌス】
【時鮭】【アレフ・ゼロ】に騎乗する駈歩クラスとの合同レッスン。
ごんちゃん先生に見ていただくはずが、準備運動での軽速歩中にぽつぽつ。
間もなく、ざああーと豪雨。
見る見るうちに馬場に水たまりができる。
■雨でも【アウグス】は平気で走ってくれるのだが、足元が滑った場所は覚えていて次に行こうとすると避けようとする。
急に出現した池や小川を避けて運動を続ける。
最初はヘルメットのひさしから水が滴り落ちるのが気になる程度だったが、だんだん腕や肩にシャツが張り付いてくる。
そして背中を通してキュロットの内側に雨が浸入。
あうう〜、革長靴の内側まで浸透してきた。
ここまで敵の侵攻を許すとは、騎乗前の天候の読みと装備が甘かった。
「ここまでくれば後はどれだけぬれても同じだ〜」と開き直り。

と、ピカっ
「ひゃあ【アウグス】、昼間に稲妻が光ったのが見えるなんて、こりゃまずいよ」
ごろごろんとかなり近いところで雷鳴がする。
【アウグス】の耳はピクピク動くが、歩調は変わらない。
「動じずか…」「えらい!」
駆歩の練習もしたいけれど、この状態では無理だろうなあ…と考えていると、
ビギナークラスの練習を早仕舞いさせた4%先生が、馬場の外から合図を送ってくる。
「雷が近いので止めましょう、あぶないですから」
多分、そうくると思った。
ぬれるだけぬれて、あえなく撤退。
■「普段の行いの悪さの報いって訳ね…」
馬場から引き上げて馬たちの手入れをしているうちに、雨は上がり晴れ間すら見える。
むんむんむんむん、1時間ずらせば問題なく乗れたのに〜
普段の日なら、不本意なレッスンの時は「もうひと鞍お願いします!」とリベンジするところなのに〜
装備の全てがビチョビチョで乾くまで再使用不可。
「時には、耐え忍ぶことを学ぶべし」

■雨の騎乗は、馬に乗っている分にはさほど苦にならない。
しかし、革製品のその後の手入れを考えるとため息がでる。
鞍も革長靴もヘルメットも絞れば水が滴る状態なのだ。
湿ったままでは型くずれやカビが心配だし、そのまま乾けばガチガチになる。
陰干しして十分に乾かしてから、サドルソープで汚れをおとしレザーバルサムを塗り込む。
今週はすっきり晴れる日がないから、手入れが完了するのは来週になるかも。
■装備一式、自宅に持ち帰ることにした。
普段から「かなり重い」と感じている鞍の重さを量るいい機会になる。
鞍を抱えて体重計にのってみる。
その結果、鞍は9kg。
(このうち左右の鐙だけでも1kg)←分解して鐙革から外してみた。
この鞍にさらに自分の体重が馬の背中のご厄介になっているのだ。
競馬の検量室でも似たような風景を見るが、合計で56kgとか54kgにするにはどれだけ装備と体重が軽くなければならないのか、考えるだけでも恐ろしい。
私は、【アウグス】君が競馬場で背負っていた斤量よりずいぶんと重く不安定な荷物でありんす。
すまないねえ。


お道具 [丁寧に暮らしたい]

 2007-09-11(Tue)
■2005-12-12 (226鞍目) から履き始めた長靴。
馬場が泥沼のときはジョッパーブーツにチャップスを選ぶが、ほぼ300鞍以上はこのブーツのお世話になっている。

■昨日の豪雨に打たれて靴墨が流れたためか、普段より革長靴の色落ち部分がくっきりと目立つ。

正しい脚が使えているか否かをブーツが語る。

■じっくり観察するとわかるが、ついこの間までつま先を開いて鐙を踏む癖があったので、ふくらはぎの後ろ部分がたっぷりと白くなっている。
あれまあ、恥ずかしい限り。
しかし、ふくらはぎの真横部分にも別の白い領域がある!
これぞ正しい脚位置で長靴をつかっている証拠か ?!

■乾かして、靴クリーナーで残っている汚れや靴墨をすべて落として、再度靴墨を塗りからぶきをする。
ストッキングを丸めたものできゅっきゅっと磨くとピカピカになる。

こうなると脚位置うんぬんは判別不能。
下手がばれないようお手入れは頻繁にする必要あり。

■ちなみにマイ鞍は、2005-08-01 (172鞍目)から使っている。
もう380鞍も乗っている立派な中古品である。


553鞍目 肩から内に倒れ込む [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-12(Wed) 初級クラス 通算553鞍目
■秋雨前線の活発化で土砂降りの朝になる。
酷暑の次は大雨か… 気候変動が極端になるのは温暖化のせいだろうなあ。
午後から雨があがりクラブに出向く。
うわっ、水面が広がっている。
水上での乗馬とは、趣き深し。
■本日は【とら】ちゃんがお相手。
マダム@【ムーン】との2騎部班で4%先生のお世話になる。
前乗りしてもらっている【とら】は、水をバシャバシャならして駆歩している。
先入観を持たずに眺めていれば、水を蹴散らす様子は豪快でやってみたくなる。
それにしても、右手前の駈歩は4%先生をもってしても走り難そう。
肌寒いから身体が固くなったのか? 今日は苦戦する予感。
■準備運動では、大きく前に進んでくれるのに巻き乗りは嫌がる。
右手前では外側を向いて内側に切れ込んでくる。
「もちぇさん、外向いているのに内側に入ってくるのは、肩から内に入ってくる状態です」
「そんな時は馬の肩を外側に押し出すように」と4%先生。
というわけで、
本日のレッスンは常歩と速歩でひたすら【とら】ちゃんを押し出す練習となる。
水浸しの馬場なので、島のようになった中央部で輪乗りする。
■「輪乗りなのに内側に入らないでよ!」とグニョグニョしている私に、
「外側の座骨を馬の背骨に寄せるようにして、内側に荷重しましょう」
「内側にだけ意識を向けていると外側に重心が落ちちゃいますよ」と
まず内方脚を〈重い脚〉にすることを一番に言われる。
「内方脚は付けたままで力を入れたり抜いたりしましょう」
「脚を付けたり離したりしてはいけません」
んーもう、押してもスウと外に出てくれないなあ。うまくいきませんなあ。
■「もちぇさん、手綱が長過ぎる!」
「ほら内方手綱が背峰を越えてますよ、それはダメです」
【とら】ちゃんは、右手前なのに右向きにならない。
手綱でなんとか向いてもらおうとする歴代の【とら】ライダーが力を込めたと思われる形跡がある。
だって、右手綱のピッチマークがとれてしまって、ない!
「左右の拳はなるべく揃えて使って」と言われても、馬の顔の向きに連れてズルズルと手綱が伸びていく。
きっちり手綱を持ちたいのに酷使する位置のピッチマーク(兼滑り止め)がないなんて〜
これは、秋の馬具屋のセールでマイ手綱でも買うべきか。
ぐぐぐ…
レッスンの相方の【ムーン】も、エンジンの回転数が上がらない様子。
常歩で馬を推進し続けるのは【ムーン】も【とら】もハードな運動である。
■「両手両脚を行きたい方に向けるんです」
「馬が内に入るそぶりを見せたところで阻止!」
「いったん内側に入っちゃったら、大きく動かさないと外に出ませんからね」
ああ、やっぱり。
完全に内に入られてからグイグイ引いたり押したりしている〈初動の遅れで被害甚大〉パターンなのだ。
教官に言われた通りしているのに上手くいかないのは大体このパターン。
深呼吸して、自分の中の「何とかしなくては」を忘れる。
まず基本姿勢。両手両脚ともまずは馬のまん中、まっすぐから。
そして、馬が何をしたがっているかを感じ取ろうと努力してみる。
「内側に入っちゃダメ」と伝えるのを止めて両手両脚を左右均等に軽く使うとまっすぐ前に進む。
あれっ? さっきまでの抵抗感がない。
うるさく言い過ぎたから、かえって「ウザイ」と反抗していたのか。
まっすぐに進んでいるところに「ちょっと内側向いてみて」と合図するとすんなり右側を向く。
「そう!」「えらい!」と褒めつつ内方手綱を緩める。
今日の【とら】ちゃんが教えてくれたのは、
「もう何とかしてよ」「いい加減にして!」と力まかせに手綱を引っ張ったり脚でどしどし押すと、かえって墓穴を掘ることになる。
手綱は両拳を揃えてわずかな動きで伝えようと心がけると、ロスなく伝わる。
長くは続かず、再び内側に入ろうとする【とら】ちゃんだったが光が見えてきた。
■左手前で輪乗りをしながら巻き乗りを入れる運動になると
「もちぇさん、身体ごと回転する方向を向いて下さい」
「それじゃ顔だけ向けてますよ」
「上半身すべてを向けるんです」
この間の【時鮭】でやった、上半身で振り向くだけで巻き乗りできるってヤツだ。
「手綱は身体を向けた分だけで充分なんですよ」
「その動きよりも大きく拳を動かしているのは、違うってことです」
■すんなり求める方向に向いてくれない馬に乗っていると、外の拳が上がったり押し手綱が背峰を越えたり、手綱でぐいぐい引っぱり回してしまう。
「拳を揃えて使って」
「手綱を短く」と最後まで注意され続けるのは、それが解決への早道だからなのだ。
うう、本能に反する動きだけに〈座して待つ〉のは強烈に意識しないと難しい。
■最後の講評では、基本姿勢を直された。
「手綱が長くなって身体が後ろに倒れがちに乗ってますよ」
うえ〜、ごんちゃん先生からも速歩での姿勢が倒れていると指摘されたところだった。
「座骨だけで乗らずに鐙にも体重をかけましょう」
「もちぇさんの場合は、骨盤がやや倒れ気味ですね」
もっと背骨を胸に近づけて上半身の重さがまっすぐ下におりるようにしないと。
「それと、膝と鞍のニーパッドの間をもう少し空けましょう」
「もちぇさんは何かあると、膝が上がって踵がふらふら動くから拍車で馬をくすぐっている状態になっているんですよ」
「鐙を踏む足の裏がもう少し後ろに向くように」
これまでになく細かい注文がつく。
馬が思い通り動かなくても、ひとが暴れて動くのは御法度。
いつでも深呼吸して、まっすぐまん中に座る基本姿勢に戻る。
脚を使う時に膝を上げたくなったら、鐙を踏み込んで重い脚にすること。
■「手綱は人が思い通りにできないものだから、できるだけ短い方がいいんです」
「肘や拳なら人が調整できるけれど、長い紐だとそれだけ扶助が伝わり難い」
「手綱を短く」とは、4%先生に最初にレッスンを見てもらった12鞍目の時から言われて続けている。
難しいのだよ、馬が「短い手綱でもいいよ」という状態になければ短くできない。
つまり馬が信頼できる拳であり、充分な推進であり、それを邪魔しない騎乗バランスである。
何万回でも言われ続けて、その基盤となる技能を磨いていくしかない。
■水浸しの馬場で常歩中心のレッスンだったが、そのぶん欠点がよく見えてくる。
つらいけれど有意義であった。


554/555鞍目 馬を感じて下さい [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-13(Thu) 初級クラス 通算554/555鞍目
■涼しくなって活気が出てきたクラブ。
会員の方々とおしゃべりする機会も増える。
「8月は10頭(22鞍)の馬に乗った」と言ったら驚かれた。
確かにメインに乗る馬が何頭か決まっていて時々違う馬が配馬されるというパターンが多い。
人によっては同じ馬ばかりに騎乗しているということもあるらしい。
こんなに多数の馬が配馬されるのは珍しいことなのか?
改めて振り返ると、私はいろいろな馬に乗ることで比較対照ができるというメリットを意識していなかった。
単に〈乗った、動いた、楽しかった〉で終わらせるのではなく、「あの時の馬と較べてどうか」「似たような状況の時どうしたか」という対照をしていかないと扶助の引き出しの中身が増えていかない。
■本日も【とら】ちゃんにお相手を願う。
中級の方@【ムーン】と初級の男性@【ベルベット・シート】の3騎部班で4%先生のレッスン。
下乗りの時点では、【とら】は昨日ほどの左右差はなく元気に滑らかに動いていた。
な・の・に、
「これだけ動いていれば楽勝のはず」と真っ先に試した右手前蹄跡行進でしっかり内に入られる。
4%先生からも「内に入られてますねえ」と意外そうに言われる。
ここまでくれば「雨続きで馬体がほぐれてなかった」なんて言い訳は通じない。
「私の何かがよろしくない」とハッキリしたのだ。
■今日の課題も〈内方の肩から倒れていく馬にどう対処するか〉
部班運動しながらこの課題に没頭することになった。
■「もちぇさん、まず中央線をまっすぐ歩かせましょう」
「両拳を揃えて両手両脚同じように使って!」
「その状態で、馬がどう動くか見てみましょう」
あわわ、まっすぐに乗っているはずなのに【とら】は右斜めによれていく。
私は斜め横足させているつもりはない。
なんなの〜、この馬は。
「もちぇさん、馬の首の向きはあまり気にしないで」
「それより馬の胴体、4本の肢がどうなっているかを考えて!」
そうそう、自分が跨がっている馬の本体がどう動いているかが大事なのだ。
ん〜、右側の肩が磁石に引きつけられるように右脇に踏み出している感じかなあ。
これをどうするねん?
「右側の拳は自分のおへそのあたりに持ち込むようにして」
「左に斜め横足するように一歩毎に内方脚で押し出してみて」
「右にはみ出す分を押し返すように」と4%先生のアドバイス。
中央線をまっすぐ歩かせたいのだから、手綱であちこち引っ張るのはそぐわない。
脚で押し出すのがメインになるのだが…
タイミングよく押し返せて1、2歩まっすぐ歩いても、ちょっと気を許すと斜めに進む。
長蹄跡分を直進することができない。
■部班なので【ムーン】の後について輪乗りをしたり手前を換えたり、速歩したりと様々な運動をこなす。
でも私の頭の中は「どうしたら右の内に入られないか」だけ。
「下ばかり見ないように」と注意されるが、馬の右肩を注視してしまう。
この肩がまっすぐ前に出ないで斜めに膨らんでいくのが諸悪の根源。
【とら】の肩を見ながら考える。
押し手綱っていうのは、馬の頸の付け根を手綱で押すことだったよなあ。
手綱を押し付けられるだけで馬の動きが制限されるのかあ。
馬の首の向きを変えることじゃない… 動きの制限をする手綱なんだ。
この肩が外に振れないよう制限するには?
んん? 肩を前に出す時に外はダメよと手綱で押せばいいのか?
【とら】ちゃんの前肢が出るたびに手綱をくっと押し付ける。
おうおう、まっすぐ歩いてくれるじゃん。
だんだん極端な押し手綱をしなくても、肢が前に出るタイミングで拳をくっと握るだけで用が足りるようになる。
手綱を持つ調子にリズムがついてくると、
じゃあ脚はどうなのだろう? と考える。
手綱の規制と同じタイミングで右脚を押し込むべきか?
握りが強くなる時は馬の肢が前に出る極期だから、ここで押しても意味がないような。
肢を振り出そうとする時に押さなきゃと考えると脚→拳の順番だな。
あれまあ、押しても持ち込んでも「ふぬっ!」と右によれ続けていた馬が、まっすぐに走っている。
「よしっ、いい子だ!」「すごい!」
馬の走るリズムに合わせて右の拳の握りだけ「くっくっくっ」と強弱がつく。
調子がいいので、ふうと右の握りも許して「さあ楽にして〜」とすると、再び右によれる。
なんだよー、常に右はガードしてないとダメなのかい?
気になったので4%先生に確認する。
「右側の拳だけが肢が前に出るタイミングで強くなるですが、それでいいんでしょうか?」
「いいんですよ、この馬はそういう馬なんですよ」
■1週間ぶりの駈歩もなんとかできて、その後の動きはより滑らかで〈握る〉という小さな扶助でよれることはなくなった。
隅角を深く回すこともできる。
やった!【とら】ちゃんと意思疎通ができた。
昨日の続きではあるが、思い通り動いてくれないとついつい馬上で大暴れしてしまうが、それだと何が原因でどう対策をとればいいのか見えなくなってしまう。
まずは原点である基本の姿勢に戻って、馬が何をしているのか冷静に感じ取るところから始めるのだ。
あるべき場所で馬を待つなんて、クールだ。

■「手応えのあるひと鞍だったなあ」とレッスン後に脱力しきっていると、
「もうひと鞍、今度は左手前で同じような傾向のある【ときめき】に乗りませんか」とお誘いがある。
【めっきー】も駈歩を含めると苦手な馬の部類にはいるのだが、速歩までならなんとか。
■ふた鞍目は、先のレッスンで御一緒した中級の方が本命【青雲】と参加。
さらに初級の会員さんが【アレフ・ゼロ】【時鮭】で加わって4騎部班となる。
今度も部班で運動しながら、馬とのやり取りの世界に没入する。
■【めっきー】は7月の最初に1年ぶりに乗ったときは、すぐ焦ってタカタカ進んでしまう印象だった。
「焦らないで」「ゆっくり大きく動こうね」と上手く伝えられるかなあ。
今度は左手前で内側に入られるぞと構えて準備運動を始める。
最初は特に問題なかったが、急に内側に進路を切る。
ただ、【とら】ちゃんのように「ふぬーっ」と何がどうあってもよれていくというのでない。
ぐっと手綱で止めて脚で押すと簡単に軌道修正してくれる。
後は何度か内に入りたがる感じの時にぐっと手綱で規制すると、「すみませんでした」と一瞬で止めてくれる。
【とら】のおじさんがねちねちと抵抗する感じに較べれば、【めっきー】は生徒が先生に「こらあ!」と怒鳴られてしゅんと萎れてしまう感じだ。
まだ、若い【めっきー】だからかな? 口が敏感なのも影響しているかも。
■タッタカ先に進みたがる速歩は、軽速歩のリズムをひと呼吸遅らせたり手綱を緩めるとふうぅと落ち着く。
ただ何かあるとどこかに飛んで行きそうな雰囲気。
「突然進路を変えようとしたりしますが」と伝えると
「もちぇさんには突然に感じられるかもしれないですが、馬がそれまで何をしていたかをいつでも感じ取るようにしましょう」
「馬はこうしたいと思って動くわけですから」と、
4%先生から〈常に馬を感じてください〉のお言葉を賜る。
確かにねえ、内側に入るために内方肩に重心が移るとか、首が動くなどの予兆があるのだから。
この時点で感じ取りぐっと手綱で止めれば、小さな動きわずかな力で済むのだ。
■ほとんど乗ったことのない【めっきー】の駈歩。
なんとか両手前の駈歩発進ができたのだが、右手前の駈歩がロケットダッシュのように感じられて緊急停止ボタンを押してしまった。
「そんなにだーと走る馬じゃないのですが…」
「ストライドじゃなくてピッチ走法だからもちぇさんには苦手かな?」
はい、そうなんです。
うわあーと先へ先へなだれ込むような走りをされるのは、やっぱりコワイ。
「これはダメだ」と感じると緊張して身体が固くなる。
まあ、このへんはぼちぼちやりますわ。
■内側によれないようにという課題も馬によって扶助への反応は様々。
その根幹は、馬がどう動こうとしているのか感じ取ることからなのだ。
永遠の課題とも言える。

■ところで、レッスンの前に驚くような話を聞いた。
なんと【とら】も中央競馬で走っていて地方競馬に移籍した後、乗馬に転向していたのだ。
歩様がきれいだから乗馬として育ってきたと思ったのに。
調べたら新馬戦でいきなり勝利、その後も活躍していたようだ。
サクラユタカオーの血を引いている。
どの馬も運命に導かれて、今このクラブにいるのだ。
この先どうなるのかわからない。
だから、御縁があったこのひと鞍を大切にしたい。


556鞍目 僕を支えてくれ [第13章 初級手綱の感触編]

 2007-09-14(Fri) 初級クラス 通算556鞍目
■本日は【時鮭】に乗る。
平日初級の常連が【ときめき】【ムーン】【ベルベット・シート】に乗り込んで、いざ出陣。
4騎部班でごんちゃん先生の〈にこにこスパルタ〉レッスン。
■【時鮭】って6月の競技会の頃は、首を振ってハミを嫌がることが目立ってたのだが…
「彼に乗るときは拳を安定させることが大事」と課題をもって乗る。
部班の先頭でのびのびと走れるせいか、なんだか調子がいい。
「まず外側の拳を握って、それから内方脚で押して」とごんちゃん先生が内方姿勢を求める号令にもちゃんと応えてくれる。
ストライドの大きい走りは一定のリズムにはまると爽快感に充ちる。
私と【時鮭】が同じ力で引き合っているのを感じられるから、拳が宙に止まっている。
そうなのだ、拳は、私がひとり虚空に突き出して留め置いているものではなく、人と馬が同じ力で引き合っているからその場に浮いているのだ。
拳が静かにしていられると、こんどは馬の走りの癖が伝わってくる。
速歩では左右差なく「くっくっくっくっ」とビートを刻むはずが、【時鮭】はわずかに櫓を漕ぐ時のようにな斜め前に前後する。
ははん、君も身体の使い方に左右差ありますねえ。
巻き乗りができないとか内に切れ込んでくるというほどではないのだが。
■駈歩になると右手前が出にくいし馬の体勢が内側に傾いてとんでもない走りになってしまう。
駆歩下手な私にはなす術もない。
左手前は「うわぁ気持ちいい〜最高!!」と叫びたくなるようクッションの聞いた柔らかくも力強い乗り心地。
【ヴィーヴロワ】の至高の駈歩に匹敵する。
「はい、速歩〜軽速歩」の号令が恨めしくなるほど。
■こうやって速歩での輪乗り巻き乗りや3湾曲、駈歩を一通り終えると【時鮭】の速歩も左右差がなくなってくる。
「じゃあ、速歩は座ったままで」とごんちゃん先生の長距離正反撞のお時間。
人と馬の両方に引かれた拳のバランスが、ふと変わる。
馬が近くに来た分拳が軽くなるような感じ。
手綱を短く手繰ることができる。
なんだか【時鮭】が「もっとしっかり僕を支えてくれ」「そうしたらもっと踏み込んでいけるから」とでも言っているような雰囲気。
「私しっかり支えるからね」「頑張って!」と手綱を丁度いい張力のところまで手繰って、しっかりと握りに集中しながら脚を少しだけ使う。
 …楽だ。
馬のエンジンの回転数が上がってパワーが増えた分が、スピードではなくて支える力に転化したかのよう。
サスペンションのように下から支えられ、手綱を通してワイヤーを張ったように上体も支えられている。
なんだ〜、自分一人で動かないようにと踏ん張っていることはなかったんだ。
馬が支えてくれる。
「馬を支えてあげなくちゃ」とやったことが、いつの間にか自分も支えてもらえている。
「じゃあ鐙をクロスさせて鞍の背に上げて下さい」
「鐙上げでいきましょう」とごんちゃん先生の号令。
輪乗りで鐙上げ。輪線運動でも滑り落ちることはない。
「輪乗りを換え」の指示も鐙を踏んでいる時と同じようにできる。
うん、馬に支えてもらっていれば姿勢の入れ替えも問題ない。
■正反撞の苦手な人にはかなり過酷なレッスンだと思うが「馬と人の支えあい」ができれば平気になることがわかった。
と言っても、鐙上げでは内股の筋肉を極限まで使うから、
「今日はひと鞍だけなんですか?」の問いには「もう充分、3日分やりました」と答える。


557鞍目 疲れて… [第14章 初級駈歩向上編]

 2007-09-19(Wed) 初級クラス 通算557鞍目
■「なに〜!?」
「【アレフ】が一日4鞍の仕事をしなければならないって、どういうこと?」
【毒うま】【グプタ】【山桜】【ヴィーヴ】そして【とら】も休馬中らしい。
夏の疲れがここにきてドッとでたか?
■本日は【アレフ・ゼロ】にお相手を願う。
【青雲】【アウグスティヌス】との中級初級合同レッスン。
なんだか4%先生の元気がない。
【アレフ】もバッテリー残量が少ない警告がでている。
動いてくれるけれど、頑張ってくれているけれど、どんよりを払拭できない。
■私のレッスンの後にも、仕事があるので【アレフ】のお手入れはなし。
ん〜、足回りのケイクンがひどくなっている。
それなのに手を出せない。
私の理想の〈頑張って運動して、すっきりさっぱりお手入れして、のんびり馬と草地を散歩する〉乗馬ライフが送れない。
■こういう時は、世の中が灰色に見えてくる。
私より遅く乗馬を始めた人が私より上手になっているとか、私の苦手な馬を楽々と乗りこなしているとか、いつもなら「そんなこともあるさ…」と受け流せることが胸を塞ぐ。
「なんだよ〜頑張っても報われてないじゃん」
「ちょっといい気になってただけで、結局下手は下手」
「神様はどうしてこうも不公平なんだ」と心の中で叫ぶ。
馬たちが疲れたり痛みを抱えているのを見ると、それでも仕事をしなければならない悲哀になぎ倒されそうになる。
「午後もレッスンに出るから手入れがなくて楽」とおっしゃる方、汗のひとつも拭かず馬にねぎらいの声もかけず知らん顔ですか? 
馬には感覚も意志も感情もあるんですよ。
いかん、いかん、もちぇワールドが暴走をはじめた。
■祈ろう。
「神様、お与え下さい。自分では変えられないものを受け入れる冷静さと、変えるべきものを変えていく勇気と、そしてこのふたつのものを見分ける賢さを。」


558鞍目 駈歩の質を上げたい [第14章 初級駈歩向上編]

 2007-09-21(Fri) 初級クラス 通算558鞍目
■クラブの掲示板に秋の運動会の日程が発表されていた。
ちょうど1年前、この運動会に向けて2課目経路を意識した練習が始まったのだった。
〈運動のクオリティー〉も〈図形の正確さ〉もまずは無視。
経路を覚えて、なんとなくそれらしく回ってくるレベルから始めて、
この1年でとてつもなく多くのことを学んだ。
( 頭でわかっても実践できるかと言うとはなはだ疑問ではあるが )
■本日は【ベルベット・シート】にお相手を願う。
中級の方@【とら】と【アレフ・ゼロ】との3騎部班。
4%先生のレッスン。
■まず常歩の最初に、
「もちぇさん、鞍のニーパッドから膝が飛び出さないようにしましょう」
「膝の裏を伸ばすようにね」と言われる。
最近、この手の注意が多い。
膝が上がってくるということなのだ。
対処法は、膝裏を伸ばすようにして鐙を踏み込むこと。
馬の歩みにあわせてぐいと鐙を踏みしめる。
ふくらはぎで押すとか踵で蹴るという横方向の動きばかりを意識していると、腰で座って脚をブラブラ自由にしていたくなる。
でもこれじゃダメなんじゃないか? 重心があがってきやすくなる。
以前、駈歩の姿勢が不安定になっとき2ポイントキャンターをして鐙を踏みしめたとたんに姿勢がよくなったこと(『鐙を踏むべし』)があった。
脚位置が正しくないとか上半身が無駄に動くというのは、下半身が〈虚〉の状態なんだろうな。
馬の肢運びにあわせて鐙を踏めば、それだけ重い脚になって扶助も伝わり易くなる。
踏み込むことと抜くこと。馬の動きとぴたりとあえば重さを感じさせない荷物になれるんだろうなあ。
騎乗しながら古武術の奥義を思い浮かべてしまった。
■続いて、サマータイム期間中はほとんどやらなかった駈歩での運動が加わる。
蹄跡から輪乗り、輪乗りをといて蹄跡に出て斜めに手前を換え、斜線上で速歩に移行、蹄跡に出るところで常歩に移行。
久しぶりにやってみると隅角通過が浅過ぎて輪乗りと区別がつかないし、輪乗りも楕円、移行もずれる。
いや、それ以前に駈歩がバラバラなのだ。
「首上げてすっ飛ぶような駈歩によく乗っているねえ」と部班の相方に言われるが、こういう駈歩をさせていること自体が問題なのだと気がついてしまった。
■駈歩準備の段階で内側に切れ込む【ベル】
「馬が反抗している時は、そこで鞭も使って!」と4%先生の声。
以前ならこれだけで「駈歩でません」と諦めていたのが、【とら】や【アウグス】のおかげで前に出しながら内側をブロックしつつ、手綱での規制を緩めたところで駈歩へというやり方ができるようになってきた。
しかし、いつものことなのだが、発進がきれいに決まらない駈歩は、乗り心地も悪いし図形も歪む。
■「駈歩が出てくれれば御の字」
「乗り心地が悪くて静かに座っていられなくても、とにかく駈歩を続けてくれればOK」という駈歩クラス並みの自己満足基準は、駈歩恐怖が薄らいだ今となっては変えていかなくてはならない。
速歩までなら、乗り心地や操作性が悪いのは、馬が前に出ていないかコンタクトがとれていないかだから、推進と安定した拳で馬と会話することだけを考えれば、自ずと楽に乗れるようになってくる。
きっと駈歩も同じなんだろうなあ。
走られるのが怖かったから、駆歩しながら推進するなんて考えもしなかった。
乗り心地が悪いから、当然姿勢も崩れる。
無理に直そうとすれば速歩に落ちる。
ただ、駈歩する馬に乗っていることで精一杯だった。
馬が駆歩しやすくなるよう、こちらから働きかけるなんてしてなかった。
これじゃあ、まずいよなあ。
■4%先生は「手があがっている」と指摘して下さる。
手が下がって拳が安定することが何につながっているのか?
もちろん馬とのコンタクトなのだろう。
こうやって考えていくと、馬が内側に切れ込むとか図形がきれいに描けないのは当然の帰結。
「速歩と同じように乗ればいいんです」と4%先生はおっしゃる。
この夏「速歩までなら」とできるようになったことをこの秋冬に「駈歩でも」できるようになりたいものだ。
■課題満載なのだが、これまでの低い水準で評価すれば、
苦手の【ベル】の駈歩に乗れて、
「あれっ、ガツガツした乗り心地のはずがゴムのように柔らかく弾む乗り心地になっている」と嬉しい発見もあった。
不正確な図形でクオリティーの低い運動しかできないけれど、それでも駈歩で図形を描き速歩常歩までの移行もできたのは嬉しいことである。
■前回、馬のお手入れができずに欲求不満に陥っていた分、今日はたっぶりできた。
【ベル】に加え【アレフ】も。
気になっていた肢をようやく洗う。
薬用石鹸を泡立ててしっかり洗うと汚れが浮き出してケイクンやら小さな傷がはっきりわかるようになる。
ただなんとなく水をかけてこするだけでは、絶対に見えてこない。
「手入れ」って文字通り、自分の手を使って馬を健康的で快適な状態にしてあげることだと思う。
十分に手入れができた時は、馬の気をもらってこちらも幸せになれる。
ありがたし。


大人の倶楽部 [丁寧に暮らしたい]

 2007-09-23(Sun) 秋分の日
■3連休が続く秋の行楽シーズン。
「今度、外乗に行ってきまーす」との楽しげな声もちらほら聞こえてくる。
怖がりの私は、知らない場所で知らない馬に乗るのは気が進まない。
ところが「行きませんか?」のお誘いを受けて、「もちろんっ!」と飛びついたビジター騎乗があるのだ。
競技会を見に行って、そのたび不思議なオーラで引きつけてやまない、とあるクラブ。
そのクラブへのお誘いを受けたのだ。
■早朝、待ち合わせをして車に乗せていってもらう。
何気ない市街地から横道に入って「えっここを曲がるの」と驚くような道をいく。
教えられなければ決してたどり着けない【ポーの村】のような場所だった。
■よその乗馬クラブにお邪魔するのだから、なんとなくドキドキする。
競技会での不思議なオーラの正体はどこにあるんだろう?
素敵な馬や先生のホームグラウンドはどんな様子なんだろう?
そんな場所に自分が身を置いて、しっくりくるんだろうか。

■馬場を囲むようにして、オフィスや馬房やパドックがある。
こじんまりしているからひと目ですべてが見通せてしまう。
馬場に枝を広げるケヤキがある。
いいなあ、緑陰を感じて馬に乗れるじゃないの。
■レッスンやスタッフへの指示で八面六臂の活躍をしているクラブの先生。
挨拶もそこそこに「どうぞ、好きなところ見ていって下さい」
うわぁ、私が秘密を探りにきたことをご存知ですな…
「今日はあの馬に乗るから」
「いま乗っている人が終わったら、レッスンしますからね」と言われ、馬場に目をやると、なんだかきれいな人が乗っている。
先のベストドレッサー賞にしても、洗練された美しい方が多いような気がするんだが…
ここを紹介して下さった方も美人だし、垢抜けないおばさんは肩身が狭い。
■鞍や長靴の準備をしているうちに乗りかわりの準備が整う。
「どのくらい乗ってますか?」の問いに
「180鞍ぐらいです」←(おばさんは人の鞍数の3分の1の実力しかないから、ウソの申告をしているわけではない)
「駈歩がとっても苦手です!」と強調しておく。
「この馬は拍車がなくても大丈夫です、ただ手綱はぎゅっと持たないですこし前を楽にして乗るようにしてください」
「止まる時になかなか止まらない、口が粘っこいんです」
「それ以外はとってもいい馬なんですよ」と【クレヨン】君の特徴を紹介してくれる。
■引き馬にしても騎乗手順にしても、どんなに気取ったところで普段のやり方が出てしまう。
クラブをのぞきに来たつもりだったが、馬に乗ってしまえばこちらのこともすべて伝わってしまうのだ。
「怖がりでどんくさいおばさんだ」と言わずともわかってしまう。
常歩、軽速歩をしてみる。
「緊張してカチカチですよ、力抜いて」と声が飛んでくる。
0から10までの緊張度で言えば3程度のはず。
自分のクラブで久しぶりに配馬される馬に乗る時の緊張度とさほど変わらないのだが、それでも固くなっているのが傍目からわかるのか?
「もっともっと力抜いて」と続けざま言われる。
もー「緊張を解け」という指示は難易度の高い指示なのだよ。
しかし【クレヨン】君が気持ちよく一定のリズムで動いてくれるので、こちらもだんだん調子が出てくる。
■手綱を緩めたままで軽速歩を続ける。
と、「なんでそんなにそっくり返っているの」
「もっと前傾して」「もっと前」「また倒れてきちゃったよ」と声がかかる。
これまでさんざん前傾しないようにと注意されてきただけに、びっくり。
「こっちきて」
馬場の中央で馬を止めて、先生の傍らで説明を聞く。
「速歩と軽速歩の時の姿勢は違うんだよ」
「ほら、鐙に立ってごらん」
「ずいぶん鞍の前にきているだろう」
「ここが自分で無理なく立てる位置なんだから、それより後ろで立つには手綱につかまるとか、馬の動きを利用しているとかしているはず」
ううむ、確かに〈動きに取り残される〉感じは頻繁にあったなあ。
「膝の屈伸運動だけでいいんだよ」
「ほら、よけいなところに力が入るから、膝が鞍から離れちゃう」
「膝下でつかまったりしない」
「膝から上の腿の部分が土台、膝から下はスイッチを押すために自由自在に動かすところだよ」
駈歩の影に隠れて見落としがちだったが、軽速歩でのわずかな〈取り残され感〉とか〈リズムに乗り切れない感じ〉は、やはり馬の邪魔をしている証拠なんだなあ。
鐙を1穴短くしながら、正しい脚位置の説明も入る。
「膝とつま先と踵で作る直角3角形と、お尻の付け根と膝裏と踵を結ぶ3角形が(きれいに)並んでなきゃ」
「脚が後ろに行けば、ほらきれいな三角形にならないだろ」
「じゃあ、手前を換えて続けて」
ようやく馬場を回る感じにも慣れてきて、蹄跡から内側に入らないようになんて邪念も出てくる。
と「また後ろに倒れてきてる、もっと前」
「ほら、前に」とご注意が飛ぶ。
「じゃあね、手綱は伸ばしてしまっていいから片手にまとめて持って」
「空いた手を前にまっすぐ伸ばして」
おお、腕が前に伸びると重心も意識も「前に」出ていく。
私は馬と「前に進む」という意識を共有していなかったのだ。
動いている【クレヨン】君に取りあえず乗せてもらってますという荷物意識だったなあ。
違う視点で見てもらうと、普段埃をかぶっているような部分に光があたる。
面白いなあ。
■「じゃあ次、駈歩やってみましょう」
「おーい調馬索持ってきてくれ!」
「じゃあ、駈歩の合図出してみて」
こう言われると、固くなって構えてしまうのを自覚する。
内方姿勢を取って〜外方脚で合図して〜 もたもた〜
でもなんとか発進してくれるが、取りあえず乗っているだけで精一杯。
「輪が小さくなってきたから、もっと外に出して」
「鐙脱いでみよう」なんて言われたとたん、速歩に落ちる。
再度発進させる時には「左(内方脚)でちょんと」なんて言われると、頭の中は大混乱。
ええ?どっちのこと?
「並足からでいいから落ち着いて」なんて言われて何度かやっているうちに、ようやく「はは〜ん、ここの馬は内方発進で出るんだ」と気がつく。
外方脚をまず引いておいて内側の脚をちょん、おお、ちゃんと発進するじゃないの。
ありがたし。
でもいつものことながら、駈歩する馬に何とか乗っているのが精一杯。
「う〜ん、人の動きが馬と逆になっているんだよなあ」
「腰が固いというか」
ええぇ、乗り難いなあと感じるのは、推進が足りないとか拳が一定になってないなどの馬の走らせ方の問題じゃないんですか?
速歩の正反撞についていけなくて馬から転げ落ちそうな状態と同じってことですか?
反撞が抜けなくてドカドカ乗っている時には、推進も何もあったものじゃない。
それと同じってことなのか? 発想の転換を迫られる。
「調馬索で小さくやっているからやり難いってこともあるから、じゃあ自分で駈歩やってみて」
駈歩出るかな?といつもの心配が杞憂に終わる。
【クレヨン】君、ありがとうね。
「うん、右手前の方がまだましだね」とコメントいただく。
「内方の手綱がきつくならないように」
「内側の座骨に乗って!」
「(輪乗りから)そのまま、まっすぐ前に」
「またここで輪乗りして」
自分に課す要求水準は低いので、はじめて乗った馬に駈歩をしてもらえればそれだけで幸せになる。
うふふ、駈歩しているよ〜 楽し〜い
「はい、じゃあ速歩に落として、手綱楽にして2周軽速歩したら常歩にして終わりにしましょう」
■記念すべき外部レッスン。
普段と違う経験ができた。
思っていた以上に先生から受けるパワー(良い意味でのプレッシャー)が強かった。
怖いとか細かいというのではなくて「持てる力はすべて使ってごらん」という無言の圧力を感じる。
真剣に通うとすれば、十分に応えてくれるレッスンになるだろう。
■このクラブは、こじんまりしている馬場だけど、パドックの向こうには遠くまで見通せる畑が広がっているし、ケヤキの下を通る時にはちょっとした外乗気分になる。
それでいてすぐ近くで先生やスタッフが他の馬たちが見守っているという安心感。
馬を使って組織的な利益を得る施設ではなくて、乗馬のために個人が管理できる範囲で作られたクラブなんだなあ。
馬場の砂、厩舎の敷料にいたるまで管理者の意識がすみずみまで行き渡っているということか。
乗馬クラブの経営のありように翻弄されてきた【よちよち乗馬クラブ】会員としては、うらやましい限りである。

■馬にも乗せてもらってあちこち見せてもらって最後に「どうでした?」と聞かれた時、「馬がみんなかわいいです」という表現しかできなかった。
馬が痛ましく見えるクラブの対極にあるということなのだか。

■私は普段、初対面の馬と接する時はいきなり体に触ったりせずに、まずは手の甲をそっと差し出す。
たいていの馬は鼻の穴を広げてフーガーと匂いをかいでくれる。
ニンジン等の食べ物を持っていないとわかるとプイと背を向けるものもいる。
さらにあちこち真剣に匂いをかぎたがる馬には、今度はこちらからもクンクンしてみる。
この間にどこまで近づけるかで、馬との心理的な距離がはかれる。
私に興味がなかったり関わりを嫌がる馬は、すうと離れていってしまうのだ。
ここの馬のほとんどは、「何?だれ?あそんでくれるの?」とどんどん近づいてくる。
頬ずりをせんばかりの馬もいる。
君たち、社会的な存在としてちゃんと向き合ってもらっているんだね。
そして「馬としてかわいがられている」というプライドがあるね。
■クラブには、犬や猫や金魚にメダカと生き物も数多くいた。
行き届いた世話をされている様子。
ああ、このクラブの人達は生き物が好きなんだなあ。
どの子たちも、存在としての価値を認められているんだなあ。
経験の浅い私には、クラブの馬の程度とか馬匹管理云々はまったくわからない。
でもこのクラブは、存在の価値を認められて人への基本的な信頼をもった馬たちがいるのだということは、強烈に伝わってきた。
■馬の信頼に応える人間でなくては、このクラブではやっていけないらしい。
幼い人お断り。
大人か大人になるべく努力している人の乗馬クラブなんだ。
うーん、競技会での輝きはこんな環境から生まれてくるのだろうか。
謎は深まるばかり、不思議だ〜。





559/560鞍目 涼しくなった [第14章 初級駈歩向上編]

 2007-09-26(Wed) 初級クラス 通算559/560鞍目
■ようやく涼しくて運動するのが気持ちよい季節になる。

■本日は【アレフ・ゼロ】にお相手していただく。
【ムーン】【チャンドラ・グプタ】【毒うま】の4騎部班でいつものメンバー。

■ふた鞍目は【ベルベット・シート】
【アエラス】【時鮭】との中級初級合同レッスン。
4%先生が見て下さる。
馬が駈歩を出すのを待てるようになった自分がいる。
でも途中で速歩に落ちる。
「手を下げて」と言われる。


561/562鞍目 グプタの右手前に乗れた [第14章 初級駈歩向上編]

 2007-09-28(Thu) 初級クラス 通算561/562鞍目
■ひと鞍目は【チャンドラ・グプタ】
中級の方@【とら】との合同レッスンで4%先生に見ていただく。
【グプタ】の左手前駈歩は気持ちよくスムースに出る。
「手を下げて」と相変わらず言われる。
右手前駈歩はいったん出たもののその後の再発進ができない。
レッスンの最後に8の字で駈歩。
輪の接合部で常歩に落として駈歩を出すというやりかたで、右手前に駈歩に挑戦するがうまくいかず。
4%先生に乗り替わってもらって調整をする【グプタ】
「外方手綱を緩めない」「脚で出ないんだったら鞭を、合図が伝わるまでやる」とアドバイスされる。
最初は上手くいかなかったが、馬が右手前なら右を向いて駈歩を出さなければいけないと理解した様子で、最後には駈歩が出てくれた。
強い合図を出さないと通じないというより、駆歩すべきことはよくわかっているのだが上手く出せないというタイミングの問題だったらしい。
やはり騎乗者の問題が馬に映し出されるのか?
どのタイミングで駈歩扶助を出せばいいのか、まるでわかっていない私なのだもの。
「上手く発進できるタイミングが比較的長くとれる馬と短い馬がいるんですよ。」
「だんだん、タイミングを覚えていけば大丈夫」とフォローしてもらうが、いったい後何百鞍乗ったら覚えられるんだろう。
それにしても、これまでの【グプタ】に乗っていて、最もまともな右手前駈歩が続けられた。
右手前が苦手な馬だから、乗り心地が変なのはどうしようもないのかと思っていたが、そうではないらしい。
■【グプタ】に右手前駈歩が出せてちゃんと乗れたということが嬉しい反面、ほとんど苦もなく乗れている人と較べると徒労感に襲われる。
はう〜、いくら乗っても上手くなれない。

■「駈歩が楽に出せて乗れる馬で」とふた鞍目もレッスンをとる。
【アレフ・ゼロ】にお願いして、ひと鞍目と同じ方@【青雲】でレッスン。
たしかに駈歩発進ストレスゼロの【アレフ】なのだが、今度は逆に駈歩に随伴できていない自分に情けなくなる。
なんでこんなに身体中で煽らないと乗れないんだろう、馬の背でお尻がドカドカしているじゃないの、脚で馬体にしがみついているようなものじゃない、鐙をきちんと踏み込んでいない、先生からは「手を下げて」と言われっぱなし。
ありがたいことに駈歩を続けてくれるから、自分のまずいところが丸わかり。
言われるまでもなく必死になるのがよけい悪い。
もっと静かに、もっと馬にあわせて乗りたいのにできない。
■なんだか、駆歩できただけでうれしいと言えなくなってくる。
情けないなあ… いったいどれだけ乗ったらできるようになるんだろう。
もう私には無理なのかなあ… だんだん気持ちが下向きになってくる今日この頃。


563鞍目 待てるようになったかも [第14章 初級駈歩向上編]

 2007-09-28(Fri) 初級クラス 通算563鞍目
■今年の初め頃「あれっ?駈歩怖くないかも…」と思えるようになって、
初夏の頃(500鞍)には、駆歩していて「私は解放された、自由だ〜!」という感覚を覚えるようになった。
ところが、サマータイムが終わって本格的な駈歩の練習が始まると、
「あれまあ、どっかんどっかんいつもと変わんない下手さ加減だわさ」と自分に幻滅する。
とは言うものの、
馬が駈歩発進をしてくれるのを待てるようになったかも?
これまでのように発進ができないと「あれ?」とあせってしどろもどろになったり、後ろ回し蹴りをしようとして壊滅的にバランスを崩したりせずに済むようになった感じ。
この夏の成果かな?
■本日は【時鮭】にお相手をしてもらう。
エンジンの排気量が大きくてがっしりした馬なので、鞍数を重ねるごとに乗り心地に魅了される。
やはり大きいエンジンを搭載していてぶわ〜んとストライドの大きい馬が好き。
【とら】【ベルベット・シート】【青雲】の中級との合同レッスン。
お彼岸も過ぎたのに暑い!
しかし、レッスンではどんどん駈歩で走る。
「輪乗りで出して、蹄跡周回」
「上手くいかない時は輪乗りで出し直していいから」と4騎がびゅんびゅん走る。
私はというと、時々速歩に落ちるけれど、またちゃんと発進してくれる左手前。
右手前駈歩は、直線はいいのだが隅角に来ると「あれれ〜」とばらけてしまう。
内方脚で押して馬体を支えてあげるんだったはず。
馬の不得意な手前は、人がカバーしてあげられると昨日【グプタ】の例で学んではいたが、まだまだ修行が足りない。
以前に較べれば駈歩が続く距離が長くなってきているのだが、
「拳をあげないで〜」と4%先生に叫ばれる。
結局、高速軽速歩で蹄跡周回している時間の方が長くなる。
■駈歩以外では、速歩での輪乗りを換えや4湾曲などで、姿勢の入れ替えの練習。
これは【時鮭】のおかげで楽にできる。
駈歩で斜めに手前を換えて速歩そして常歩に下方移行というレッスン課題は、移行以前の駈歩を継続させるところに課題有りなのだ。
はう〜、しょうがない〈もちぇは駈歩が下手〉という看板を背負っているんだから。
自分には幻滅するけど【時鮭】は好きなのだ。
また乗せてもらお。


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